火星の月の下で

日記がわり。

ストパニの子供たち

始まった頃は、マリみてのエロ劣化みたいな印象もないではなかった『ストロベリー・パニック』だが、終わってかれこれ1年近く経とうとしているのに、その残影が未だ尾をひいている感さえ抱かせるほどに、ある形を残していったように感じる。
女学園レズもの、というと今ではマリみてよりストパニの方がパロディ素材として使われることが多くなってきているようにも思う。
もちろんマリみて素材もまだまだ多く使われている感じだが、マリみてはまだ百合素材で、女学園レズ素材となると、ストパニ、という住み分けに近いものができてしまっているような感さえある。
考えてみればマリみてとは、一応同性愛的な要素を取り扱っているとはいえ、あくまで女性読者にむかって書かれたものであるから、当然のように、イケメン男性もそこそこ出てくるし、BL的素材も蒔かれている。
それに対して、男性視聴者を対象にしたであろうストパニにはBLの影はもちろん、男の気配すらない。(結婚問題とかが一部匂わされていたので皆無というわけでもなかったけど)
従って百合ならマリみて、レズならストパニ、っていう図式ができつつあるのかなぁ、という気が少ししているわけだ。
こんなことを思ってしまったのも、久しぶりに現れた正統派魔法少女アニメ『ななついろ☆ドロップス』で、かなりその後継と思しき少女の影を見てしまったからで、作中の黒髪のお嬢様、撫子が、どうも南都夜々に見えて仕方がないのである。
ストパニにおける夜々が、外から見ていた姿であったのに対して、ななついろでは、当事者の内側から、つまりストパニにおける光莉の側から描かれているので、ずいぶんおとなしくなってはいるが、容貌といい立ち位置といい、かなりの類似性を感じてしまうのだ。
まぁ、これはななついろ開始当初からぼんやりと思っていたのだけど、なんか工画堂から新作ゲームソルフェージュが出るに及んで、これはマリみての後継ではなく、ストパニの後継だよなぁ、と思ってしまったわけなのである。まぁ、まだキャラ配置を見ただけなので、実際のゲームがどうなっているのかわからないため、憶測もいいとこなんだけど、どうもそっちの方へ思考がいってしまう。
これに関して、女性視点で女性読者のために書かれた『クララ白書』−『マリアさまがみてる』ラインと、作者の性別はともかく、男性のために書かれた『ストロベリー・パニック』についての、視点の差のようなものを考えていってもいいんだろうけど、面倒なんでヤメ。(笑)
ただ、男性のために描かれた魔法少女と、女性のために描かれた魔法少女の差、みたいなところへもつながっていきそうな気はかなりしているところである。
リリカルなのはなんか、魔法テイストも少女マンガテイストも微塵もないのに『魔法少女』を名乗っている奇異さ、みたいなものも、この文脈で見たらけっこうおもしろいかもなぁ、とか思ってしまうところでもある。
相変わらず下腹部の不快感は続いているが、医者の薬が効いたのか、かなりましになってきた。
たぶん今週いっぱいくらいの辛抱だろう。