火星の月の下で

日記がわり。

○センバツの投手

今年も選抜野球大会が行われ、テレビ中継その他により深夜番組がいろいろと移動をくらって、迷惑を被った。
しかし前から書いているように、選抜大会そのものに恨みがあるのではない。あるのはテレビ中継の方だ。
今年は準優勝した四国の高校のエースが、ものすごい球数を投げていて、そのために決勝では力が出せなかった、というのが話題の一つとしてあった。
確かに投手の球数についてはなんらかの制限をつけた方が良いと思うけど、それをやると選手層の厚い私立の方が優位になってしまう、という懸念もあってままならない。
では連投できないような日程にすればどうか、というのが思いつく。
具体的には、高校ラグビー高校サッカーでやっているように、ベスト8が決まったあたりで、中1日から2日くらいの間隔をとるのである。
今年の大会だと、たとえば、3回戦終了-(1日休み)-準々決勝-(1日休み)-準決勝−(2日休み)−決勝・・・といった具合に。
だが当然これにも問題点はあって、そんなことをやってると学生の春期休暇の期間が終わってしまう、プロ野球が始まってしまう、経費がかかりすぎる等々。
だがこれには「参加校を減らす」ということでかなり解決するのではなかろうか。
正直、センバツに30校もの参加がある、というのは異様なことではないか。センバツは全国大会ではないのだから。
明文化されていたかどうか、ちょっと記憶が曖昧のだが、高校生の部活動で、全国大会は国体と高校総体以外には一つだけ、というのがあって、他の競技、たとえば上に上げた冬の高校ラグビー高校サッカー、あるいは高校駅伝春高バレー(今は春ではなくなってしまったが)等、国体高校総体以外の全国大会は1つだけなのである。
最近高校ラグビーが春に選抜大会をやるようになったが、これも野球部同様全国大会ではない。扱いは「招待大会」なのである。
高校ラグビーの選抜大会も、一見すると全国大会のように見える。
東北、関東、近畿、九州、の地区高校がいるためだが、ラグビーは野球と違い、東北にも優勝校があり、最多優勝は秋田工業なのである。従って、地区が全国になってもあくまで選抜であり招待大会なのである、という理由はしごくまっとうなものだ。
だが野球部ははたしてどうか。100年近い歴史のある夏の大会で優勝経験がない東北や北陸の学校が毎年必ず出場しているのだ。これはかなり異常なことだ。
バレーボールや高校サッカーでは「地元枠」というのがあって、バレーボールなどは東京から3校も出場できる。
全国大会でさえそうなのだから、選抜大会では招待大会である、ということをしっかりと利用して、参加校をもっと絞るべきではないか。
個人的には8校〜16校くらいがベターだと考えている。
その根拠は、地元から半数、地元以外から半数としたとき、地元の数として4から8が適当である、と考えるからである。それだと地元校対招待校、という図式が可能になる。
一例だけどベスト16だとして、近畿から8校選ぶとする。(大阪兵庫から各2校、それ以外の大阪兵庫を加えた近畿から残り4校、でもいい)
残り8校は北海道+東北から1、関東から2、東海から1、北陸から1、中国から1、四国から1、九州から1、くらいでいいのではないか。
全国大会ではないのだから、これくらいに絞るべきだ。
これなら日程的にも余裕をもって組めるし、投手の連投もさけられるのではないか。
センバツが全国大会ではないから参加校数を減らすべきだ、というのは、投手の酷使をさけるということもあるけど、高校のクラブ活動において野球部を特別視しない、という意味あいもある。
一考してほしいところだけど、新聞の拡販という経済事情もあるので、増えることはあっても減らす方向にはいかないだろうなぁ…。