火星の月の下で

日記がわり。

正則アラビア語

小池都知事学歴詐称疑惑 任期4年最後の一般質問で元都民ファ上田令子都議に追及されるもかわす」
(tps://blogos.com/article/462205/)
昨日の記事なんだけど、面白そうだったので少しだけ。

カイロ大学というと、10世紀後半に創建されたあの世界最古の大学アズハル学院を連想してしまうのだが、今ではイスラム神学のアズハル大学と、世俗のカイロ大学に分かれていて、小池都知事の経歴で話題になっているのは、この世俗のカイロ大学の方。
ちなみに、現在はカイロではなく、ピラミッドで有名なギーザに移転している。
で、興味深かったのは、ここ。

カイロ大の入学から卒業までの経緯を同大で必須の文語『フスハー』で今この場でお答えくださればすべての疑問がとけます。

フスハー」って、なんか久しぶりに聞いたな。
普通は「正則アラビア語」とか言われると思う。
ただしそれだと、文章での質疑ではないので通常のアラビア語と誤認されかねないからだったのかもしれない。
この議員さん、まったく知らない人だけど、よく勉強しているな・・・もちろんこの人自身もフスハーはできないとは思うけど。
それに対して小池都知事の答弁。

なお最後のご質問につきましては『フスハー』これは文語と言いますけれども、それに対しまして口語『アンミーヤ』と申します。『フスハー』でここでお話しをしても誰もお分かりにならないということでございます。

うわぁ・・・これひょっとしたら墓穴を掘ったかもなぁ。
こんなこと言うと、次はちゃんと正式に、フスハーで応対できる人間を連れてこられる可能性があるんだけど、どうするんでしょ。
もちろんそういう人を議場に入れることは困難だろうから、別の会見場で、という形になりそうだけど、そのときも違う理由をつけて拒否するのかな。
小池都知事に関しては、都民ではないので賛否どちらでもないけど、この正則アラビア語の下りは語学マニアとしてすごく興味あるので、フスハーで応対してほしいなぁ。
ただ以前アラビア語の通訳っぽいことを少ししてたので、まったくデタラメの学歴詐称ではなく「首席」云々が問われているんだと思うのだが。