火星の月の下で

日記がわり。

「ただしイケメンに限る」は本当か、に関する新潟大学の論文

「「ただしイケメンに限る」は本当か?-女性の顔魅力は服の評価を変えるが男性の顔はそうでもない-」
(ps://www.niigata-u.ac.jp/news/2020/72833/)
スリードを狙ったような見出しだけど、大学の正式な窓口(HP)なので誤記ではない。
ただし、性的な、と書くと言いすぎだけど恋愛的なニュアンスのものではなく、着衣への心理的影響の方に主眼がおかれているようだ。
この「高評価の顔」と「低評価の顔」との差というか識別できる違いをどうやって抽出しているかってのも気になるけど、有意の差を出す、出さない、というくらいなので、相当にギャップのある顔を選んだ・・・と思いたい。

さて「イケメンに限る」についてだが、これはいささか自虐的なニュアンスで始まったような記憶だったので、統計としての教訓とかではなかったはずなんだけど、現在は少し違う意味になっているような。
もっとも「壁ドン」とか一部で話題になってる「くぱぁ」とかみたいな、本来の意味との差ではないけど。
厳密にいうと女性の男性顔面評価は「イケメンに限る」ではなく「キモメンはイヤ」なんじゃないかなぁ。
少なくとも男性が女性の顔に対する辛辣な評価ほどには、厳しくもなく要求も少ないような感じなんだが・・・主観要素も強いので断定はできない。
ただ、不快感、醜悪さ、不潔さが出ている顔面っていうのは、男女の性別、あるいは恋愛対象云々とか関係なく、たいていの人は避けたいんじゃないかしらん。
その上のレベル「イケメンにはほど遠いけど、フツメンのちょっと下」くらいなら、男性側の顔面造形が理由で拒絶される、という状況はかなり少ないと思うけどなぁ。
もちろんこれは顔面造形に限定した話で、それ以外の要素では女性視点の方が厳しくなる、というのは数多くあるけれども。

「イケメンに限る」と言う心理的な背景には、自分たちが「イケメンではない多数派だ」という安心感というか、逆差別的な意識もはたらいているのではないか。
「キモメンだけは不可」「ブサメンは絶対イヤ」とかだと、拒絶される方が少数派の顔面底辺層みたいな扱いになってくるので、そのあたりにまで自分を貶めてまうのは非モテとしてもプライドが許さなくなるのではなかろうか。
顔面のデザインについては許容範囲というか主観の幅が大きいので、統計的な定説にはなりにくいんだろうな。