火星の月の下で

日記がわり。

少子化社会と学歴社会

特になんということもなく、漠然と少子化社会についてググッてたら、こういうのに出くわした。
出生率ゼロ台の韓国を歩く ソウル「戦時」並み超少子化
(ps://www.asahi.com/articles/ASP3C3HB8P39UHBI014.html)
今年3月に出た朝日の記事で、後半部は有料なのだが、前半部を読むだけでだいたいの概要がわかる。
韓国で大学入試が地獄のごとく厳しいのは、折に触れ目にするニュウスなのだが、サムスン電子に入るための塾まであったとは。

先進国を悩ます少子高齢化問題。
日本でこれが取り上げられるとき、だいたいの論調として、
1.収入の少なさ。
2.フェミニストによる心理的圧迫。
の2つが挙げられることが多いように思ってた。
もちろんそれらも重要な要因なのだろうけど、韓国を見る限り、それ以上に学歴社会の窮屈さがそうとう深刻な要素としてあるのではないか、と思えてくる。
日本だとこれに該当しそうなのって、正規・非正規の問題、あるいは就職難が該当するのかもしれないけど、少子化にまで影響しているとなると、皮膚感覚としての常識を超えている。

韓国の場合、トップ3大学(ソウル、高麗、延世)以外だとまともに生きていけない、それで学費に異様な負担がかかる、ということなので、日本の就職難問題に近いとはいえ、根っこのところが違うのだろう。
一流大学を出ていなくても、あるいは高卒、中卒でも生きていける社会、これが彼我の違いで、まだ日本の方に弾力がある。
ま、日本でも高卒はまだしも、中卒だとそうとうに生きにくくはなっているけど。