火星の月の下で

日記がわり。

実はさらに細分化される

あなたはどの指導要領?を見た。
まぁ、モロ最難関ゾーンにブチあたっとるね。(笑)
大学出て、大学院留学するまでの少しの期間、高校、予備校で数学を教えてた時期があったけど、随分簡単になってるなぁ、という印象があった。
そして帰国して、また教育関係の職についたとき、さらにレベルが下がってるのに心底驚いたことがある。ちょうど平成に変わってしばらく経った頃。
ゆとり教育、なんてのが言われるようになったとき、数学とか英語が週4時間とかっていう話を聞いて、ちょっと信じられなかったことがある。
われわれの頃は、文系理系かかわりなく、数学と英語は週10時間あった。理系だったので、数学はさらに2時間多くて12時間だったと思う。
当然、土曜日もしっかり授業はあったが、英語と数学はだいたい毎日2時間はやってたように思う。
内容を見ても、中学の終わりに三角比がきて、高校に入るとすぐに三角関数、2年のうちに微分積分を終え、後は文系は確率、行列まで、理系は線形の初歩くらいまでだったかな、あまりに昔なんで、もうぼんやりとしか覚えていないが。したがって、記憶違いとかあったらゴメン。
われわれの前の世代は、高校1年の頭に「数学史」みたいのもあったらしい、とも聞いている。
それが今では三角比が高校1年の終わり頃で、高校2年では平均変化率まで、高3でようやく定積分・・・なんて話を聞くと、それで数学やったことになるんかなぁ、という気がかなりする。
まぁ、コタンジェントとかコセカントなんてのは、使わないようにした方が現代的、という風にはなってはいるようなので、省略が必ずしも全部良くない、とは思わないけど、それにしても減らしすぎ。
私は大学入試の外国語は、小4からやってきたドイツ語で受験したけど、それでも英語は高1のときに英検1級には受かってたし、それほど不得手ということもなかった。
中学で英語をする前に、ドイツ語を3年、ラテン語を1年既にやってたってこともあるけど、この授業時間の分をしっかり勉強するだけで、その程度にはなったのである。
今はどうかなぁ、中学・高校の授業だけで、英検1級通りますか?
さて、上の最難関ゾーンだけど、実はさらに細分化されてて、昭和46、47年とそれ以降で少し違う。
48年に少し手直しが入って、方針として、後の易化への道筋がつけられていた。
内容に対して具体的にはなかったはずなので、表面上はそんなに変わらなかったはずではあるが、当時我々は「やった、これって浪人すれば有利になるってことか?」とバカなことを考えたりもしたものである。*1
まぁ、仮に浪人するにしても、昭和55年まで浪人し続けなくてはならなかったので、きわめて非現実的ではあったけどね。(笑)
で、ここは日記であり、単に思いつきを根拠もなくダラダラと書き連ねておくだけの場所なんで、これで終わってもいいんだけど、多少、妄言めいたことも残しておこう。
教育を食い物にすると、国家の根幹だけでなく、民族の根幹も腐らせてしまうよ。隣国にいい実例があるでしょ。(笑)
落ちこぼれが出るのなら、高校を増やしてカリキュラムを易しくするのではなく、中卒の学歴でも十分健康に生きていける産業体制、就職体制にするべきだったと思うよ。

*1:もっとも当時は易化する側面もあるが、範囲そのものも少し変わるので、必ずしも有利になるわけでもない、という認識もあったが。