火星の月の下で

日記がわり。

◎種デス 第20話

V氏曰く、小学生の戦争。・・・たしかになぁ。
近代社会において、国土の小さい国家が一等技術立国である、っていうのは、貿易とか金融とかによる他地域の存在・交流が絶対条件。従って戦時下であっても中立を保っている、っていうのは、かなり悪辣な戦争経済を国策としていなければ繁栄を維持するのはまず不可能であって、そういった体制を平和国家などと言っていいのだろうか。それを「巻き込まれてしまいました」「仕方なく戦っています」「戦争はよくない」なんていう能天気さは、ある意味当事者よりも犯罪性が高くなってくるわけで、どうもここいらへんに、最近のブサヨクの影響が見てとれなくもないわけなので、ちょっと暗澹たる気分になります。だいたいある組織の統制の下に動いていて、かつ、叙勲を嬉しそうにする連中のどこが「巻き込まれました」なのか?
もう一つ、罪なき民衆が無関係に殺されていく、っていう描写がよく出てくるけど、戦時下、もしくはその前夜の緊張状態下において技術立国によって産業的繁栄(シンの家族の生活形態は明らかに先進市民国家のそれを模している)をなしている、っということは、どこかでそれによる経済搾取が行われているわけで、当然平和経済によって貧困化し、奴隷のような身分に落とされてしまう社会や地域が出てくる。はたしてどっちがましか。どっちもロクなもんじゃないわけで、あんまりそういうのを大儀名文にされると、やはりプロパガンダの臭いを感じてしまう。しかもさらに始末に終えないことに、作っている側は、そのプロパガンダの意思すらなく、戦争はいけないことだけど、かっこいいロボットでドンパチしたいよー、まきこまれちゃったから正統防衛でドンパチやっちゃうよー、俺たちは兵器使ってるけど決して戦争したいんじゃないんだよー、そこいらへんの非難はしないでねー、っていうさもしい浅知恵がみえみえなこと。
とにかく、いろんなパロディの材料にされてるので、見ておかないとわかんなくなるので仕方なく見てるけど、それがなかったら、もうやめたい気分。(^_^;