火星の月の下で

日記がわり。

○妹オーディション

うひー、なんか普通に面白かったよ。体育祭以降、どうもグダグダ引き伸ばしているだけのような印象があったけど、今回のは、絶賛とまでは言わないけど、読んでる時間が楽しかった。
私個人としては、見せ場っていうかよかったのは次の3箇所。白薔薇姉妹(というか乃梨子が)が瞳子を心配して細やかな感じ方を見せてくれるとこ、笙子と蔦子の再会、それに「あなたの妹はそのロザリオをもらえるんですか?」の有馬菜々
タイトル見たときと、いろいろ漏れ聞こえてくる情報なんかから読むまであれこれ想像してたことが、良い方向で裏切られた。こういう展開なら別に妹が決まらなくてもなんら不満もないです。それに、決まらなかったと言っても、今の流れから大転換するんでもなければ、片方はほぼ瞳子に決まったみたいだしね。加えて言うと、そんなに劇的にどんでん返しのような妹決定にならなくても、作者があとがきで書いているように、この年代の女の子の「無意味な無純粋さ」「無意味な情熱」が今後描出されるのであれば、これはこれで十分に満足にいくないようだと思う。つまり、大事なのは「誰と誰がくっつくか」とか「誰が妹になるか」ってことではなく、少女達だけの園で、傷つきやすい心がどんな風にふれあっていくか、っていうことなのだから。そういう繊細な心の交流が最近とんとなかったので、その意味でも良かった。
でも、初登場の有馬菜々、実姉妹関連との因縁も含めていろいろと妄想はふくらませてくれますね。由乃が妹にしよう、と思って勇躍出ていくと、乃梨子瞳子とか笙子でもいいんだけど)の妹になってました、とか(ちょうど志摩子がスールになる直前の聖と祥子のちょうど逆バージョンみたいな)いろいろなこと考えさせてくれます。もっとも、由乃がああいう宣言しちゃった以上、乃梨子や笙子が手を出すとも思えないですけどね。
それにしても、瞳子を思って涙する乃梨子のその涙をそっとぬぐってやる志摩子とか、子犬のように蔦子の後についていく笙子とか、かなりキュンてしてしまいますなぁ。少女むけのはずだし、その文法でかかれているはずなのに、萌え要素も著しく高い今回でした。
ほめてばっかりなのもアレなんで、若干気になった点も書いておくと、今回視点がめまぐるしく変化したため、ちょっと誰が言ってる(もしくは考えている)のかが、はっきりしづらい個所がいくつかあった。わからない、ってことはないげと、そこが少し読みづらかったところかな。
次回、激しく期待です。(^_^)

あと、アニメいくつか。だいぶ時間がたってるけど、終了作品については、少しでも書き残しておこう。