火星の月の下で

日記がわり。

◎エマ 第5話

物語が動いてきた感じですなぁ。身分違いの恋、という側面に関しては、原作通りいくだろうから、楽しみつつ物語に酔わせていただくとして、やっぱりいろいろな小物とかが見てても楽しい。今回はペーパーナイフと小学校制度。
義務教育っていうのが、富国政策に極めて重要な意味をもつ、なんていうのは、実際に100年以上経ってみてやっと実感できるのだけど、制度開始当初は、少なくとも施政に預かる人々を除けば、認識は低かったんでしょう。少なくとも、国家的視点ではなく、個人的視点でしかとらえられなかった、というのも無理からぬこと。でもたぶん、こういう視点を持ってる人は、現代の先進国でもいるでしょうね。
制度が国民全体の生活を変え、社会を変更していった事例として、我々は欧州産業革命による市民の「時間感覚」が、今日のものに変わってきたことがあげることができると思うけど、これほど大きくはなかったものの、下層も含めた国民全体の変化要因として、この義務教育が取り上げられたのは興味深い。もっとも作品としては、単にエマとウィリアムの身分違いを暗示する目的だったんでしょうけどね。