火星の月の下で

日記がわり。

◎バジリスク 第9話

真相を知った弦之介以下甲賀三忍と、雨の中にらみ合う伊賀衆。
このへんの挑発はかなりオリジナルだったけど、いい感じでした。20人の忍者が登場するので、退場になっていった者達の回顧というのは、それなりに意味があると思うし、こういったウェットな部分をあえと演出してみせることによって、本番の忍者戦の凄惨さが逆に強調されるという側面があると思う。
今回の戦いは、弦之介と小四郎の短期一本だけだったので、ちょっとはぐらかされた気もしないでもなかったけど、各人の思惑がいろいろと描写されていてなかなかに良かった。
「伊賀は1枚岩ではない」と言いつつも、弦之介と刑部、左衛門とは腹の中が違うだろうし、伊賀方もちょっと見には、朧とそれ以外、のようではあるけど、朧に同情的な朱絹と朧に自分と恋人の影を投影している蛍火では意識も違うし、天膳とももちろん違う。コミックス版では既に少し改変があったけど、念鬼と天膳の思惑の違いも描き入れてあって、なかなかに芸が細かいと思う。反面、グロテスクさが少しうすれているきらいはあるが、まぁ、深夜とはいっても地上波ということを思えば仕方ないか。
グロテスクといえば、DVD第1巻の特典がよりによって「地虫十兵衛のフィギュア」ですかい。いいセンスしてますのぉ。(笑)・・・まぁ、このフィギュアのおかげで売上が伸びるか、というと「はて?」という気持ちだけど、こういう企画を通した、っていう点はとっても好感がもてます。
次回、アニメオリジナル? 
徳川の内実がどうこう、っていうのはあんまり見たくはないんだけどなぁ。2クールだし、若干の引き伸ばしは必要かもしれんけど、これはちょっとなぁ。。。
徳川三代の跡取問題は、時代劇ファンにはおなじみだし、NHKの大河ででも何度も取り上げられているので、よく知られている、と思うんだけど、こういう歴史的背景っぽいオリジナルを挿入する、ってことは、アニメファンは馬鹿だからアニメ以外のことは知らないんだろう、とか思われてるのかなぁ。考えすぎだとは思うけど。(^_^;