火星の月の下で

日記がわり。

中宮彰子と少年陰陽師

少年陰陽師、普通に面白いね。
最初、BL系かと思って、それでも田頭さんのキャラデで女性がまったく出ないわけでもないから、とりあえず見ておこう、くらいの気持ちだったんだが、見ていると普通に面白い。
確かに、12神将とか、晴明の若い霊気とか、BLくさくてちょっと正視に堪えがたいところもなくはないんだが、昌浩が異常に可愛いし、12神将の中に太陰というロリ・ツインテールがいたりするので、それなりにキャラクタ的にも楽しめる。つーか、本来ヒロインであるべきはずの彰子姫より、昌浩の方が可愛いっつーのはどーゆーこった。髪おろしたときなんか、彰子以上の美少女っぷりじゃねーか、たまらんなぁ。(笑)
ということで、先週の第9話までは昌浩がヒーローとヒロインを兼ねてる、っていうなんとも奇妙な構成だったんだけど、今回の第10話で、彰子の入内の話が出てきた。
素材としての王朝絵巻をひっぱってきているだけじゃなくて、一応、時代背景程度には史実も使うようで、そうすると、この時点で彰子12歳、というわけだ。
この10年後くらいから、中宮彰子による、王朝文学絵巻が切って落とされるわけで、この少し前から始まっていた、皇后定子による文学サロンとともに、王朝文学の一大黄金時代を生み出すことになるわけで、そういったことなんかを見ながら見てると、また興味も倍加するもんですな。
一般に、定子、彰子に代表される藤原家から皇室へ嫁いだ姫君たちは、藤原家婚姻政策の犠牲者であり、たんなる世継ぎ出産マシンに思われてるフシもあるけど、定子にせよ彰子にせよ嫁して後の活動とか見てるとかなり主体的に動いているし、決して操り人形、っていうわけではなかったようだ。
特に彰子は、父道長の後を継いだ弟達に対してもかなりの影響力をもっていたし、当時の文章家によるいくつかのエピソードとか描写、彼女の文学サロンと比較的敵対していた位置の者も含めて、そういった描写は、かなりの知性と、傑出した美貌であったことを歌っている。いわゆる才色兼備、っていうやつですな。
であるからして、この中宮彰子への道が示されていたりする今回の第10話なんぞは、いろんな想像を見せてくれる。
このとき一条帝が19歳くらい、彰子12歳である。一条帝自体は最初は皇后定子の方に夢中だったみたいで、定子が後ろ盾である兄・伊周を失って後も、かなりの影響力をもっていたのは、この一条帝の寵愛もあったのであろう。
だが、中宮彰子も長ずるに及び、2人の男子を産んでいるし、知性だけではなく、美しさでも知られていたようなので、定子退場後は彰子ともうまくいっていたんでしょう。結婚生活は12年くらいだったようだけど。
ちなみに定子の文学サロンにいたのが、清少納言。彰子の文学サロンにいたのが紫式部。まぁ、日本人だと常識の範疇だと思うけど、そういったところにまで想像がふくらんでいくので、なかなか見てて楽しい第10話だった。
加えて、彰子も妖夷の呪いでうなされたり悶絶したりするところとかもあって、始めてヒロインらしくなっておりました。(^_^;
まぁ、アニメブログの方にもチマチマ書いたのだが、けっこう気にいってるので、こっちでも書いておきます。