火星の月の下で

日記がわり。

ムターのブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番

買ってたのをすっかり忘れてた、ムター&カラヤンブルッフ第1番。
一応簡単にデータ。
ブルッフ作曲・ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26
アンネ・ゾフィ・ムター(Vn)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録音:ザルツブルグ、1982年
ふだん愛聴しているハイフェッツ盤とは相当違う。何が違うってオケが。まー、あたり前ですが。(^_^;
もちろんヴァイオリンも音色から音楽のつくりから相当違うんだけど、聞いてみてやはり一番の差を感じるのが、オケの差。
ハイフェッツ盤はサージェント指揮のロンドン響なんだけど、普通に、といっちゃ悪いけど、ハイフェッツのために鳴らしているような気がする。
それに対してこっちのムター盤はカラヤンの色が、たぶんムターの奏法の上にさえ出て来ているようだ。
もちろん録音技術の差もあって、こっちの盤の奥行きの豊かさ、渾然一体となって包み込む心地よい音の流れとかはさすがにすばらしい。
独奏ヴァイオリンについては、深いところまで造形し、高い音楽性を心の中に響かせてくれるハイフェッツの方に軍配をあげたい気持ちであるけど、このムターの甘く悲しげに歌い上げるような音もなかなかに捨てがたい。
でも、カラヤンの音楽造形の分を考慮に入れると、トータルとしてはムター盤の方が耳に心地よいかな。
ただ、構成がはっきりしてて、音づくりが劇的に仕上がっているので、第2楽章とかはやや物足りない。
この盤が出たのは80年代だったと思うけど、記憶違いでなければ、まだLPだったと思う。CD自体は既に始まっていたが。
その後CDになってからの購入だけど、購入していたのを忘れていた。
ブルッフが好きになったのは最近だったので、ちょっと記憶がボケていたんだろう。
最近はブルッフをよく聞くので、こういうのは嬉しい発見であるな。(^_^)
ところで、弦楽四重奏交響曲も興味津々なんだが、なかなか購入の機会がない。ネット通販になじんできた今こそおさえておきたいんだが、どうも聞かず買いは、いまだに度胸がいってしまうなぁ、けっこうやってるけど。(^_^;