火星の月の下で

日記がわり。

◇原作考

今も親戚が来ていていろいろと親族会議やってるので、簡単に。
アニメブログの方でいろいろとTBやらコメントやらをもらって、そっちの方も拝見させてもらうことがあったのだが、その中で気になる書き込みがあったので、それについて少し。
ある『地球へ・・・』の感想ブログで、本文は普通の記事だったのだが、米欄に「ネタバレを書いてるサイトがあまりに多いのでゲンナリする」みたいなことかが書かれていて、それに対して「原作はもう何十年も前に描かれているのに、ネタバレも何もないだろ」という応酬があった。
そこでの描き方がちょっときつかったので、ネタバレ擁護派の方がいささか無法っぽい印象になってしまっていたが、意見としては概ね後者、ネタバレ擁護派に賛成である。
ただ、そこでいうネタバレが、真のネタバレ(・・・っていう言い方もちょっと変だけど)ではなく、原作で起こる、これから先の筋についてのことが明らかだったので、先行放映地域の人間が、まだ放映されていない地域があるにも関わらずその内容を書いてしまうような、そういう類のものではなかったので、という限定はつくが。
放映内容のことが、まだ見ていない、もしくは物理的にみられない地域の人間に対して見れるようになってしまうのは、これはネタバレだと思うし、まぁ、ある程度は考慮すべきだろうな、っていうのは強くある。*1
だけど、原作の筋についてはちょっと微妙で、『地球へ・・・』のように、既に発表形態としては完結している作品については、原作の筋について書いても、別にネタバレにはあたらないと思う。
もちろん、この『地球へ・・・』がほとんど30年近い昔の作品で、リアルタイムに見ていない人にとっては未知の作品、っていう見解もあるだろうけど、絶版になってたのならともかく、一応普通には読める状態だったし、新装版も出て手にとりやすくはなっているので、それくらいはいいのではないか、という気がするのだが。
そもそも、原作の筋なんて、はたしてその通りアニメでやってくれるかどうか怪しいし、原作の筋を書いてしまうのがネタバレだというのなら、原作のファンは感想なんか書けなくなってしまうことになる。
と、『地球へ・・・』に関しては、ここまではすぐくるのだが、では、他作品、特に原作もので一番多いと思われる、連載が現在進行形のものに対してはどうか、っていうと、ちょっと考えがブレてくるところ。
連載中の作品であれば、ポピュラーさ、手にとりやすさ、という点で、既に発表されている内容を書いてもネタバレ感はかなり薄らぐが、連載〜コミックス化までの間の時期とか、あるいはジャンプやマガジンのようなメジャー誌掲載作品ではなく、地方都市ではそもそも普通の書店においてくれなさそうな連載作品になると、「ネタバレだ」と言ってしまう心理には、かなり同情できる。
できるけど、既に発表されている、っていう意味では、やっぱりネタバレではないんだろうなぁ、っていう気持ちもある。そこいらへん、ちょっと自分の中でも指針がブレてる感じかなぁ。
実際の放映作品について、先行放映地域の人が(最近は必ずしも首都圏とは限らなくなっているが)遅れて放映される地域の放映日より先に、その内容を詳細に書いてアップしてしまうのは、ちょっと待ってくれよ、とは言いたいところ。
もちろん、ネットではそういうことに規制があるわけでもなんでもないから、やって悪いわけでもないけど、遅れて放映される作品が多い地域にすんでいると、そういう気持ちになってしまうことは多々ある。
難しいのは「見なければいい」っていう理屈がちょっととおりにくいことなんだよな。
ネタバレが隠れているなら、確かに見ない方がいいんだけど、ネタバレを見に来たわけでもないのに、開いてみたら目にとびこんでくる、ってこともある。特にキャプチャサイトとかは。
つうわけで、なかなか難しいのだけど、・・・まぁ、経験で回避するしかないのかなぁ、と思っているわけ。

*1:念のため書いておくが、ニコニコ、ようつべその他で、未放映地域でも見られる、っていう意見には与しない。