火星の月の下で

日記がわり。

○天才少年は文系?

『S・A〜スペシャル・エー』を見ててちょっとばかし気になったのだが、彼らの勉強方法を見てると、どうも文系の集団のように見えて仕方がない。
もちろん、学年のトップランカー達が文系であっても一行にかまわないし、そういう進学校だって少数派だろうけどあるかもしれない。
だからトップランカーが文系集団でもいいし、このグループの中には動物好きで獣医に行きそうなヤツもいるので、全部が文系ってこともないんだろうけど、少なくとも、主人公の万年2位と、逆ツンデレの1位の少年の勉強方法は、どう見ても文系のスタイルである。
そう感じたのは、テスト前の勉強で、やたら項目記憶にこだわったり、読書量を競い合ったり、要するに情報の質ではなく量が勉強である、という描写が多い、というかそればっかりである。
なんども書くが、別に文系がトップでもかまわないんだが、少女マンガで現れる成績優秀イケメン君、というのは、少女読者サイドからすると理系を想定してるんじゃないかなぁ、と思えるので、作品構造的に文系がトップでいいのかなぁ、という気が少しするのだ。
ただ、理系が「あたまがいい」からモテる、というのはやや幻想のような気がするわけで、女子高生たちが「理系ってすごーい」なんて感じてしまうのは、理系だからすごいのではなく、理系だと収入が多いのではないか、ということから「すごーい」といってる節があって、たとえば、今ほど大学の数がなかった昭和40年代前半くらいだと、旧帝大系の経済学部の方がモテた時代もあって、あれなんかも、それに付随する収入でモテていただけだったようだった。
そもそもあの頃、工学系って変なヤツ、みたいな認識があったようにぼんやりと憶えているのだが・・・。
・・・とここまで書いてきて、テレビドラマにもなった『オレは男だ』を思い出した。
ドラマの方の細部は忘れてしまったけど、津雲むつみのマンガ作品の方では、主人公の剣道少年が将来の進路として建築系を志望する、というくだりがあったのを思い出した。
あれ?・・・とすると、昭和40年代の理工系はあんまり省みられてなかった、というのは勘違いだったのかなぁ。。。ひょっとすると被害妄想だったのかも、という気も少しあるが。(^_^;
ただまぁ、少女マンガに関わってる人の中で、理数系出身、あるいは理数系のすごいのを間近で見ていたヤツ、というのは、もちろんいるにはいるだろうが、少数派だろうなぁ、という気もしている、というところでしめておこう。
実は、主人公の想い人が医学部に行ってしまう『いたずらなkiss』なども、どうも文系天才みたいな描写が目に付いて仕方ないのだが、こっちは理系秀才みたいな描写もそこそこにあるので、「変なヤツ」みたいな認識ではあるんだけどね。(笑)
努力しなくても、簡単に覚えられる、したがって勉強に時間はあまりさかない、というのは、文系秀才では稀だけど、文系天才では実によくある光景だったりするし。
誤解のないように書いとくが、『S・A』も『いたキス』も、どっちも良作で、毎週楽しみにして見ているよん。