火星の月の下で

日記がわり。

▽黒髪少女・絶体絶命

母親「黒髪は危険な男性に狙われるから、髪を染めなさい」
女性の黒髪は危険な男性に狙われやすい。
時事的には少し遅れたけど、なかなか考えさせられるニュウスであるな。
一個人の範囲での見解としては、3Dの女になんか興味がないので、別にどっちでもいいニュウスなんだが、これが定着して、現実の反映として漫画やゲームやアニメやラノベの美少女設定で黒髪が忌避されるようになるとかすると、それはそれでちょっと困る、という程度の認識。
もっとも、現時点でアニメではかなりの部分で黒髪美少女はまれになってきているが。
さらにこれについて、少しだけ巨視的に見てみると、欧州とかにいくと、黒髪ストレートはとんでもないアドバンテージを得ることができる。
これは別に昨今の日本ポップカルチャーの浸透とかとは無関係に、大昔からかなり一定の割合で存在した。
有名な『白雪姫』冒頭の、姫の実母の願いを覚えているだろうか。
姫の実母は、生まれてくる姫に次の容姿を望むのだ。
真っ赤な血、白い雪のような肌、黒檀のような黒髪。
黒髪は昔から神秘的な美貌要件のひとつで、近世初期にロマがジプシーとして耳目を集めたのも、少女の黒髪にもかなりの理由があったといわれている。
金髪が美の象徴、と考えられたのは、東洋風のストレートな黒髪がまだ一般的には知られていなかったローマ時代に、ゲルマン人の金髪がかつらとして重宝されてこととか、ハリウッド映画がその全盛時に、自画自賛的に自らの美の規範を謳歌していたことなんかが原因としてあるんじゃなかろうか。
実際、向こうに行ってみて、そういった欲求的な会話をするくらいの友人ができると、男女問わず、黒髪への羨望、もしくは嫉妬、みたいなものは感じるときがある。
従って、そういう広大な人の流れの中で仕事をするようになると、かなりのアドバンテージになるとは想うけど、普通の庶民にとっては関係ないことだろうし、仕方ないかなぁ、という気もする。
願わくは、都市部の風俗であってほしい、とは少し思うけどね。