火星の月の下で

日記がわり。

◇ユーロ危機に対して、ネリング教授の意見

ユーロ危機の行方:識者に聞く ハンブルク大学教授、ウィルヘルム・ネリング氏

−−ユーロ危機の状況をどう見ますか?

 ◆欧州連合発足と単一通貨導入を規定したマーストリヒト条約が発効した1993年、私は将来の破局を予告した。条約には三つの柱があった。各加盟国が財政を安定させること、中央銀行の独立維持、加盟国の負債を他国が肩代わりしないことだ。ドイツもこれを条件にユーロ導入に賛成したが、3原則のすべてが破られた。

ドイツの苛立ちの代弁。
続いて、地中海諸国に資金が垂れ流されたことを憂いて、再編を主張。

−−ユーロ圏を解体し、健全な財政を持つ国だけで通貨同盟を組み直す解決策を提唱していますね。

 ◆その通り。ベネルクス3国と独仏が核になる。ほかは、オーストリアと北欧3国ぐらいだろう。イタリアを入れるべきではない。欧州は袋小路に突っ込んでおりバックする以外に抜け道はない。ギリシャには出ていってもらう。ほかにもどんどん出てもらうべきだ。

ネリング先生、過激や。(^_^;
わからんでもない、というか、独仏蘭白・高級市民の平均的感覚ではないだろうか、と思う。
ポイントは、ギリシアのような問題のある国だけでなく、イタリアのような、EC初期からの盟邦であっても、切り捨てるべきだ、と提唱していることだろう。
唯物的には正しいと思うけど、欧州世情とは一致しがたいかもしれない。そこが悩みのタネかな。
現段階では一大学教授の意見なんで、こういう方向に舵が切られるとも思えないけど、識者の間からこういう意見が、外国のメディアに語られている、というのは覚えておいた方がいいのかもしれない。