火星の月の下で

日記がわり。

ウルトラマン The FIRST・・・を読んで

ウルトラマン The FIRST』(高田裕三)の1巻、2巻を購入。
既にコミックスになってから5年近くなっているようだったが、まだ読んだことがなかったので、購入。
特撮Aに掲載されてた頃、パラパラとは見たことがあったが、ちゃんと読んでみると、かなりしっかりコミカライズされてて感心した。
怪獣バトルの絵が的確なのもそうだが、ストーリィを少しいじってて、それが実に「わかっている」感じ。
ネロンガとラゴンのエピソードを一つにまとめてしまっている箇所なんかの処理とかが実にうまい。
もともと個別の話なんで、こういうことをすると「わかってねーなー」感が漂うもんだが、むしろ逆で、「わかってるなあ」という感の方が強くある。
今日的視点でホシノ少年を出していない、というのも*1、些細なことだが、当時の感覚「ガキを出すなガキを!」を伝えてくれているように感じたし。
第1巻では、バルタン星人に意識を奪われ、地球人との通訳というか、コンタクト役にされるのが、アラシ隊員ではなくフジ隊員に代えられているのも、良い着眼点。これも今日的だと思う。
第1巻のバルタン星人登場編ではこれでエピソードが終結せず、第3巻へと引き継がれるらしい。
うーむ、第3巻も買っときゃよかったなぁ。
購入したのは昼飯時だったので、2巻で1000円を少し超えたので、昼食代がピンチになる、と思って、前の2巻だけの購入だったのだ。(^_^;
第2巻ではオリキャラ「ヒナタ整備士(♀)」というのが「バラージの青い石」で登場、巻末のおまけ劇場ではフジ隊員とやりあったりして、なかなか面白い。これも『セブン』でアンヌ隊員を体験した後の感覚、と言っていいだろうね。
ウルトラマン』の段階では、フジ隊員は、ホシノ少年と科特隊との間の立ち位置のような演出が多く、隊員サイド、女性サイド、みたいな感覚は、少なくともアンヌ隊員以降の女性隊員のような感覚ではなかった。
それゆえ、ストーリィは概ね継承しつつも、女性隊員である、ということをうまく扱っていると思う。
ヒナタ整備士なんかも、仮に本家『初代マン』に登場していたとしたら男性、しかも年若い後輩タイプの跳ねっ返り男性になっていたと思うし。

*1:第1巻第1話で数カット出てくることはでてくるが。