火星の月の下で

日記がわり。

○むやみに過去を遺物化するな

10年前のアニメオタに言っても信じてもらえない事・・・というまとめ記事を読んでて思ったんだけど、10年くらいだと、この程度、大半が「想定の範囲内」なんじゃないの?
明確かつ具体的にこうなる、という予言は無理だろうけど、まぁこの程度ならありえるだろ、というのが普通に感じられることばかりじゃないかな。
というか、1980年くらいからこっち、そんなに「激しく変化したな」という感覚はないんだよな。
深夜アニメにしたって、深夜アニメが恒常的、継続的、かつアニメ文化の主力的はたらきをするようになる、といった事象に対しても、60年代後半に都市部に深夜放送が定番化してから、アニメの再放送とか、今で言うサブカルっぽいのは既にあったので、ジャンルとしての「アニメ」とかではなく、現象として「オレ達は世間一般とは違うんだ」的感覚の人間が見ていた、というのはあったし。
だいたい、昔の方が表現規制がかかりにくかったこともあって、過激なところがあったしなぁ、まぁ、過激というか、のばなしというべきなのかもしれんけど。
このあたり、体験がなくて、資料だけで判断している、といった感じがかなり出ている。
体験しないとわからない、というのは、歴史記述を頭から否定する発言なんで、死んでもいいたくないけど、体験している人間がいる事象に対して、何か知ろう、語ろうと思うのなら、それ相応にかなりの資料にあたり、考える必要がある。
そういう手続きをちゃんとせずに(とりわけ、アニメ、ゲームといったサブカル関係には多いように感じるが)、過去を戯画化しようとする意見に対しては、「体験しないとわからない」というのではなくて、「過去を遺物化するな」と言いたい気分になるな。