火星の月の下で

日記がわり。

◎青春の苦さと軽さ

まとめサイトをぼんやり見てたら『美鳥の日々』について言及しているのがあったので、懐かしくなってY○uTubeでOPとEDを鑑賞。
リアルタイムのときも少し思ったけど、明るい曲想なのに、その背景にある青春の苦さ、屈折の寂しさみたいなのがほのかに見えて(特にED)素材のキワモノ感とは違った、アニメ独特のほろ苦い青春模様が散見されるEDだった。
0年代の前半というと、こういった青春の苦さ、寂しさ、といったものを背後に隠し持ちながら、明るく笑っているような作品がいくつかあって、ある程度年月を経て見たり聞いたりすると、感慨があったりもする。
背景に隠しているというよりもっとストレートだったけど『君が望む永遠』なんかもこの頃だったか、放送年は違うけど。
少年時代を思い出しても『ソラン』のミュウ一族編や『アトム』の地球最後の日、等々、そういった表向きのスーパーヒーローとは違う、少し背景に影があるSFドラマなんかは心の中に懐かしさと同時に黒い染みのような感傷として残っている。
ミュウ一族編ではないが、同年代のアニメ好きと『ソラン』の話題になると、ソラン君がサイボーグなのでミカちゃんの作った料理の味がわからい、と言って寂しそうな顔をする場面なんかは、皆かなり明確に覚えていたりする。
青春学園モノではないが、心の中にそういった感傷は残っていくものだ。
0年代で一番好きな作品は、となると躊躇なく『ノワール』をあげてしまうワタクシだが、『君望』なんかに代表される、悲しみや寂寥感のある作品も忘れがたい。
どうも今の作品傾向は、感情の露出が直接的すぎて、コメディであれシリアス作品であれ、作画はもう比べものにならないほど綺麗になっているのに、そういった青春の苦さ、寓意なんかがあまり込められなくなってしまったように感じる。
ただまぁ周期的なものだろう。
またしばらくしたら、心の深さを感じさせてくれる作品がでてくることと思う、と日記っぽくまとめておこう。