火星の月の下で

日記がわり。

○ニコニコニュース、特攻隊員

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元特攻隊員だけど何か質問ある? 【第1回】江名武彦さんの場合
なかなか面白かった。
軍の中にいた人の話なので、我々が聞いていた祖母や父の話とかなり違う。
やはり空襲の恐怖におびえながら、というのと、貴重な戦力である現場との差なんだろうな。

江名 全然大丈夫ですよ。
その後、海軍の基地でも娯楽の時間にはアメリカ映画を観ていたぐらいですから(笑)。
―ドラマや映画だと昭和初期はすっごい暗い時代に描かれていますけど、実際はそんな感じではなかったんですか?
江名 当時は音楽喫茶があってクラシックも最新のジャズも聴くことができました。
私はクラシックが聴ける喫茶店によく行っていましたね。
映画や音楽、欧米文化がいっぱい入ってきて、それがとても刺激的でした。私らにとってはそれが普通でしたよ。

映画やクラシック喫茶に行ってた、というのは亡父からも聞いたことがあった。
赤色メディアの語る戦中の悲惨さは、終戦直前の半年くらい、それも都市部のみだと思う。

―上官が部下を大罵倒、さらには容赦なくビンタ連発など、映画では軍隊の体罰が強調されがち。
実際はどうだったのでしょうか?
江名 私は3人乗りの九七式艦上攻撃機に乗っていました。
当時、私が偵察担当、22歳で機長。操縦員は20歳、電信員が18歳。この3人で一組になります。
部下のふたりを罵倒したり、「俺が上官だ!」という態度で接しては、チームワークが成り立たないですよ。
士気が保てません。
外出したときには私がおごるし、配給のたばこを分けたりとかしましたよね。
部下との人間関係は、上の人間が気を使わないと持ちません。
階級が違うから部下になりますけど、それ以前に戦友ですからね。

ここが一番印象的。
戦争映画なんかで非合理な粛正シーンを見ていたとき、あんなことやったら戦場で後ろから撃たれるんじゃないか、と常々思っていたので、やはり体験していなかった連中の思想まじりの意見は話半分以下に聞いとかないといかんよな。