火星の月の下で

日記がわり。

▽大逆事件の資料、見つかる

大逆事件:管野すが 伏せ字の肉声…「特別法廷陳述」書簡

明治天皇暗殺を企てたとして1910(明治43)年の大逆事件で死刑に処せられた幸徳秋水ら12人のうち、唯一の女性で幸徳と同居していた管野(かんの)すが(1881〜1911)が、大審院(現在の最高裁)の特別法廷で陳述した内容を伝える書簡が見つかった。天皇制を痛烈に批判しており、一部は伏せ字になっている。事件を研究している山泉進・明治大教授は「天皇批判が不敬罪に問われる時代であり、残っていたのは驚きだ」と評価している。

ということで、大逆事件の同時代資料が見つかったらしい。
しかし驚いたのは、当時からその記録が抹消されていたこと。

基本的に非公開だった裁判の記録は見つかっておらず、被告の陳述は弁護人らの手記で一部伝わるのみで直接的な天皇制批判の記録は他にないという。

この手紙の中でさえ、天皇の名を伏せ字にする等、いろいろ書き手にも何かはばかられる心理が働いたのであろうか、いろいろ興味深い記事であるな。