火星の月の下で

日記がわり。

○訃報・花紀京氏

花紀京さん逝く 闘病13年、吉本新喜劇元座長

ニット帽、ニッカーボッカーに腹巻き姿の「京やん」は当たり役。
目の下にクマを作り、鼻を真っ赤にして、泥棒や土木作業員を演じるのが定番だった。
大阪では当時、藤山寛美さんの松竹新喜劇も全盛期。
松竹は芝居で笑わせ、吉本はギャグが多いとされたが、花紀さんは「芝居の筋で笑わせる」を身上とした。

今の、東京進出して下品な東京芸を取り込んでしまった吉本からは想像も出来ないくらい、タイミングと間、会話の出し入れ、練られた含み等、昭和40年代の「日本人の喜劇」を体現してくれた喜劇人の一人。
既にその時代は過ぎていたけど、やはり一代の巨星が落ちた、過ぎていってしまった、という感は否めない。
少年時代、楽しませてもらったし、笑わせてももらった。
合掌。