火星の月の下で

日記がわり。

◎種デス 第19話

前回、ジュネーブ国際条約を無視した(というか知らなかった?)殺害描写でも感じたけれど、あまりにばかばかしかったので詳しくつっこまなかったが、今回の戦争と産業についてデュランダル議長が一席ぶった件については、やはり書き残しておきたいと思う。
まず、この作品での「戦争」に対する思考が朝鮮戦争あたりでとまっていることで、サイボーグ009の時代ならまだしも、現在の軍産複合体についてのニュウスなどを見ていると、いったいどんな戦争だよ、と思わざるをえない。
現代の戦争経済は既に効率化ということが至上命題で、巨大大型兵器を量産してその代金で儲ける、なんていうのはかなり時代遅れ(まぁ、後進軍事国家でそういうところがなくもないけど)になってきつつある。加えて兵器というのは基本的に消費材で、まったく生産効果を持っていない。従って個人の好事家がほしかるのならともかく(それとてもありえない時代になってると思うけど)国家なりテロ組織なりが維持していくには、こういった消耗戦まがいの兵器生産にはならないはずだし、軍産側でも消耗戦で崩壊する相手に、コストもかかる巨大兵器の商売を維持的にはしないだろう。(局地戦は別にして)
ここいらへん、個々に詳しく書いていってもいいけど、アニメにそこまで必要はないと思うので省く。言いたいのは、デュランダル議長が語ったような、そういった描写というか説明がはたして必要なのか、ということで、やるのならもっと現代の戦争経済をしっかり勉強してほしいし、できないのなら無理にこんなことをはさまなくてもいいと思うのだ。
基本的に、ロボットの玩具をかっこよく描き、腐女子むけの変な髪型の美少年キャラの人間模様を描くのが目的なんだから、ことさらSFっぽくすることはまったくないだろう、と思うのだが。
あと、叙勲とかなんとか言ってたけど、それで嬉しそうにしているキャラっていうのは、ちょっと抵抗あるなぁ。勲章に対しては国によってかなり違うので一概には言えないけど、一日本人としては(というか水木ファンとしては)日本の勲章はかなり汚れた印象があるだけに、ちょっと嫌。まぁ、設定は日本じゃないけどさ。
ホーク姉妹のさやあてとか、バカまるだしの戦場ライブとか他にもつっこみどころが満載。
でも、スターシップのように突っ込んで楽しくはないんだよなぁ、かなり疲れるアニメです。