火星の月の下で

日記がわり。

△奈良県の財政

平成17年度当初予算(一般会計)単位は億円。
歳入
○県税1036(21.6%)
地方消費税清算金210(4.4%)
地方譲与税等181(3.8%)
地方交付税1418(29.6%)
○国庫支出金745(15.5%)
○県債503(10.5%)
○臨時財政対策費229(4.8%)
○その他468(9.8%)
歳出
●教育職員1141(23.8%)
●警察職員258(5.4%)
●その他人件費327(6.8%)・・・以上人件費総額1726(36.0%)
●福祉・健康・医療345(7.2%)
●公債費774(16.2%)・・・県債の元利償還金
●経常的経費674(14.1%)
●投資的経費1023(21.4%)
●税関係交付金248(5.2%)
ということらしいが、その内訳を見て驚かされる。
県税で、人件費すらまかなえていない、というのだ。加えて国からのお恵みの多さ。
一方歳出を見てみると、経常的経費、というのは、医大、県立病院、福祉医療関係、私立学校への助成、雇用経済対策ということになっているらしい。(県政だよりの説明より)
また、投資的経費、というのは、悪名高い道路工事である。
うーん、普通に考えりゃ、とっくに破産して差し押さえられても不思議はない財政状態だし、民間で働いてる感覚からすると、人件費の降給、リストラをもっとバンバンするべきだ、あるいは、道路なんかでムダな金使ってんじゃねーよ、*1とも思ってしまうわけなんだが、公務員の壁に守られてる連中は、そういったところには絶対に手はつけないだろうからね。だから出ていく方をなんとかしよう、ではなく、入ってくる方を増やそうとする。まぁ、地方レベルで増税は難しかろうから、国からとってくる、ってことになるんだろう。
従って国から地方へ落ちる金を止めてしまうと、うちの県なんかは一瞬で干上がってしまいそうだけど、ほとんどの県でも似たような状況じゃないか、と思う。
素直な県民感情としては、貧乏県なんだから、公務員も貧乏でいろ、と思うわけなのだが、連中は自分達が「お上」だと思ってるから始末が悪い。公僕の字面どおり、公の僕であるべきだ。経済においてもね。
公務員の問題は、これからの財政の課題ではないか、と思う。悪弊の何割かは担っているにも関わらず、それを崩せない。東京に一局集中しちゃうのもむべなるかな、って感じはしますね。お上がふんぞり返ってる土地になんか、普通の神経なら住みたくないでしょ。
つい最近まで、「日本は将来破綻するだろう」とは思っていたけど、同時に「たぶんその頃まで生きてはいない」と思っていた。しかし、昨今の経済状況を見てると、生きてる間に破綻しそうである。政治家が無能な国に住むと、なかなか大変なようだ。

*1:奈良県の特殊事情として、県の南半分を占める吉野郡の整備問題があるので、全ての道路行政が間違ってる、とは言えないだろうけど、出ていく金の大半はそういったところではなく、市街地の不要な部分ではないか、と思ってしまうのだ。