火星の月の下で

日記がわり。

スペオペ黎明期

書庫の奥深くにしまってしまったので、もうどこにあるのかわからなくなってしまった、昭和40年代の創元文庫。
古書店で2桁の安値で売られてたので、捜すのが面倒になったこともあって、購入してからパラパラ読む。
バローズの火星シリーズから、スミスのレンズマンまで、だいたい1912年から30年代の後半まで、かな、このスペオペの基礎が完成していくまでの時期、っていうのは、まだSFがさしたる専門知識を必要とせずに読めていた時代なので、すこぶる読みやすい。まぁ、ハミルトンやスミスになると、多少出てくるけど。
系統だって読んでないので、まとめられないが、もうこういう時代には戻れないんだろうね。
もちろん、戦後のアシモフとかハインラインとかのシリアスSFも面白いんだけど、なんか別ジャンルのように感じてしまう。
思うに、科学技術に無限の夢を託せた時代と、科学や文明に懐疑の目を持ち始めた時代の差なのかなぁ。
まぁ、とにかくそんなわけで、ここ数日は、1920年代、30年代のSFを読んでます。
・・・それにしても、ページを繰るごとによみがえる記憶、というのは、けっこう感動的だったりするね。
1年とか5年とかじゃなく、20年、30年ぶりだったりするから。