火星の月の下で

日記がわり。

落語天女に思う

ちびまる子ちゃんがドラマ化するらしい。
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200601/gt2006011204.html
めぞん一刻もドラマ化するらしいし、マンガがクソTV局のクソドラマの食い物にされつつある状況がどんどん進んでくる感じですな。ま、どのみち見ないから関係ないけど。
さて、新番組がいろいろ始まっているわけなんだが、その中で期待の1本、落語天女
もちろん誤解のないように言っておくと、期待しているのは大島美和氏のデザインによる「絵」の部分であって、それ以上でもなければ、それ以外でもない。(笑)
もっとも、第1回見てると、意外と歌丸がちゃんと演技になってて、そこそこ面白かったんだが。
まぁ、絵がメインなんで、それ以外のところについてアレコレ言うのもヤボってもんではあるんだけど、一応内容についてツッコミをしておこう。
落語協会が間に入ってるわりには、江戸の文化描写がイマイチで、あの風俗はほとんど上方だったように思うんだけどねぇ。
つまり、江戸の町の発展は、武家が集中して住んだことから始まってるから、女性の数はかなり少なかった。
人口においても、元禄時代は上方の方が勝ってたし、そもそも心中、艶笑に代表される、美女、美少女ものは上方のトレンドであって、江戸のトレンドは庶民生活(それもだいぶ後期になってから)だったわけだから、普通に天女、なんてコトバが出てきたら、それは京・大坂の話だろう、って思っちゃうわけなのですよ。
まぁ、作品中にも、そういう文脈ではなかったけど、一応、京・大坂の名前が出てきたから、多少意識の底にはあったのかもしれないけど。
現在の量的にも質的にも東京一局集中体制ができあがってる環境でいると、なんとなく昔から東京=江戸が中心地だったような錯覚を感じてるむきが増えてきているように思うけど、首都機能が東京に移ってからでも、たとえば戦後の一時期、大阪市の人口が300万、東京の人口が250万だった時代とかもあったわけで、質量ともに今日の総合文化としての東京文化になっていったのは、この30年〜40年くらいにすぎないわけなのですよ。
経済でも、今では統合再編が進んでしまってひところの姿はかなり希薄になってはしまったけど、かつて、というかほんの10年くらい前まで「総合商社」というものがあって、これが日本に9社あった。そのうち東京本社は2つだけで(三菱、三井)あとの7つ(伊藤忠、丸紅、住友、日商岩井、兼松江商、ニチメントーメン)は大阪本社(ルーツとして神戸だったものもあるけど)だったわけで、製造業とともに、日本経済の牽引車だったわけなのだな。もっとも昭和後期から、大半が本社機能が東京に移りつつあったけどね。
現代の風俗でならまあいいけど、過去にさかのぼるんなら、っていう気がしなくもなかった。
風邪らしいので、どうも書いてることに脈絡がなくなってきた。もうこれくらいにして寝る。