火星の月の下で

日記がわり。

春日大社の鹿

えべっさんだったので、春日大社に行ってきた。
まぁ、兵庫出身者としては、本家の西宮神社へ行くのが筋なんだろうけど、奈良のはずれに引き込んでしまったので、さすがに交通費とか時間とかモロモロの物理的要因で断念。
とは言っても、奈良に住んでて春日大社に行かないというのも変なので、行ってきた。
ほんとは神社のハシゴは良くないんだろうけど・・・。
そんなに頻繁に来てるわけじゃないけど、いつ来てもここって「広い」って実感できる。
単に広さだけならここより広いところはあるんだろうけど、人口密度が希薄な気がするのだ。加えて、人より多い、とか言われている鹿。
もう角切りはすんでいるとはいっても、やはりあの大きさの♂がのそのそ近寄ってくるのは、なれていても最初はちょっとギョッとする。まぁ、この奈良公園の鹿は好きなんだけどね。
お参りもすませて、鹿せんべいを買ってしばらく歩いていたんだが、どうも寄って来ない。
昔は店で買うと、店の窓口で待ち構えていた鹿がわれ先にとせびりにくるのでちょっと恐かった記憶があったので、拍子抜け。
それでも、でっかいボスみたいなのに1枚食わせてやると、それを見て安心したのか、ゾロゾロ寄ってきて、昔体験したみたいな状態になった。ちょっと嬉しかった。(^_^;
行ったのがたまたま昼間ということもあったので、みやげもの屋さんや、休憩所の人が餌というか、野菜をやってるところも見てきた。
それにしても、人慣れしすぎていて、車が来ても全然逃げようともしなければ、どこうともしない。けっこう見ていて楽しかった。
人によっては、というか、最近の都市住民なんかは、こういう人に慣れた鹿を見て、否定的な感情を持つヤカラも増えて来ているが、私なんぞは、春日信仰の背景として、土地とともに生きてきた姿が彷彿とされるので、けっこう好きなのだ。
別に慣れているからといって、人間に阿っているわけでもなく、野生を喪失した「飼い犬」状態になっているわけでもないのである。
まぁ、そんな理屈はともかく、動物を爬虫類や両生類から哺乳類まで飼育している身としては、普通に鹿は可愛いし、見ていると時間がどんどんすぎていってしまう。
ちょっとデジカメもってくるのを忘れたのが悔やまれるところであった。