火星の月の下で

日記がわり。

日本語は絶対条件

まずは毎日のこの記事。
日比経済連携協定(EPA)締結・比看護師など条件付受け入れ
いよいよ日本にフィリピンから看護師、介護師がくることが可能になる。
上の記事では触れられていないが、別の欄で、日本側が受け入れ人数を上限200人にしようとしてフィリピン側が反発、それによって条項には人数についての記載がなくなり、その代わり、日本国内での資格の取得、日本語の習得等の条件を満たさない場合、年数制限があることになった、というのがあって、それによると、フィリピン側は当初そういう「高いハードル」にも不満を示していたらしい。
挙句、日本での資格取得と、日本語という「高いハードル」のせいで、希望者はそれほどいないだろう、フィリピンは英語圏なので、英語圏への志望者の方が多い、という当局者のコメントも載せていた。
なんとなく負け惜しみというか、悪態のような気がしなくもないけど、看護師はともかく、介護師の問題については、これから真剣に考えていかねばならないと思う。
つまり、労働人口の減少を受けて、こういう肉体労働としてかなりきつい条件のところのもの、というのは、海外からの労働力、というのが避けて通れない問題になると思われるからだ。国内でのコンセンサスということもそうだけど、どこまで許容できるのか、という点にも意識はもっておいた方がいいと思う。
特に、フィリピンのように、国内で余った人間を海外で就労させることで「労働市場の創設」みたいに考えている国がある、というのはよく知っておく必要があると思う。
半島、支那の来日外国人の不良っぷりや反日ぶりは最近特に有名になってきて、なんとなく警戒感は出てきたものの、こういう別種の海外労働者についての認識はまだまだ低いと思う。

いろいろ考えておきたいことは他にもいろいろあるけど、今回のこの介護師の国内就労許可問題で、気になった点をひとつだけ書いておく。
それは日本語問題。
別欄記事の中にも少し出てきてるんだけど、フィリピンというのは米国占領下にあった期間が長いため、海外に出ていこう、という連中の中には英語が堪能な連中が多い。
日本だと今までは風俗関係が多かったようだが、国際的には、船員とメイドである。これが英語圏や中近東にかなり出稼ぎに出ている。
メイドといっても、ヲタが連想するようなものではなく、本物のメイドだ。
で、こういう英語圏に出て行く場合(中東がどうなのかはちょっとわからないけど、メイドとして出稼ぎにいくマレーやシンガポールは一応広義の英語圏)はそれほど問題ではないと思うが、日本に来る介護師であれば、日本語は絶対条件であると思う。
それをもって「高いハードルだ」なんて言うのは、介護の仕事そのものを理解してないんじゃないか、とさえ思ってしまう。
例えば、工場労働者とか、産業技術者のように、仕事の部分とプライベートな部分とがかなり明確に分けられる場合はともかく、介護とか看護とかっていうのは、基本的に弱っている人間のプライベートな部分を支えるわけだがら、その人間の母国語で接するのは当然だろう。
その弱っている人間が高学歴だったり、海外経験が長かったりして英語が相当堪能であったとしても、である。
一応、私の身内にも、要介護の老人が何人かいるので、その生活とか介護の様子とかは見ているが、あれを英語でやられたら、ちょっとかなわんなぁ、というのが実感である。
まして、老人とかになってくると、相当ボケてる、という前提だし、カタコトではなく、相当の言語能力が必要になってくる、とも思うわけで、ストレスもたまるし、最悪死期を早めることにもなりかねない。
従って、介護師の人材不足から、外国人を入れるのもある程度はやむなし、とは思うが、日本語能力、というハードルは絶対に下げてほしくない、と思う次第である。