火星の月の下で

日記がわり。

ロイヤル・アニメ

キャベツ事件で一躍有名になってしまった『夜明け前より瑠璃色な』。
その後若干持ち直したものの、相変わらずの低空飛行で、見ている人に異様な緊張感を強いてるんだけど、それ以外に少しばかし気になることがある。
一応、話の骨格としては、月王国の王室の第1王女が、地球人の男の子と恋仲になっちゃって、いろいろと苦難を乗り越えていく、みたいな話なんだけど、個々で使われている王室ネタにちょっとひっかかることがある。
それは身分違いの恋が、階級差だけから生じているのではなく、民族差も含んでいる、ってこと。
まぁ、ここで言う王室っていうのは、グリム童話で出てくる程度の王様、お姫さまで、甚だ現実離れしたファンタジーとして扱われているので、ことさら目くじら立てるほどのものでもないし、こういう王室をからませた身分違いってのは『ボルテスV』の昔からあったわけで、別段非難するつもりもないんだけど、月と地球の間に政治的なトラブルがある描写がなされてたり、別国家の平民との恋、ってことで、なんかイヤなものを思い出してしまうのだ。
あったよね、半島で本邦の皇室のお姫さまとチョンの糞袋との恋愛を扱った不敬ドラマが。
あれは見てないけど、聞いた瞬間、かなりの不快感に襲われた。別段皇室信奉者とか、右翼とかではないつもりだったけど。
そのときのことは少し置くとして、この現実離れした王室の姫君と地球の平民との恋も、高貴なる皇室の姫君と、チョンの平民、という風に置き換えてみたら、なんかとたんに生臭くなるというか、現実感が出てくるのではないだろうか。あ、ここで現実感というのは、ありえるかどうかってことではなくて、我々の世界に立脚した話、っていう意味で、だけどね。
そうすると、あのユルゲン公が地球人を軽蔑していたっていうのもよーく理解できるわけだ。(笑)
実際国民感情としては、そんなもんだろうと思う。
絵空事のアニメとはいえ、そんな風に見てしまう自分がかなり情けなかった、というお話ですた。