火星の月の下で

日記がわり。

懐かしさ

右のアンテナに勝手に入れさせてもらっているゴルゴ31さんなのだが、
> 大昔のものより1995〜2000年辺りの方が懐かしいのは何故。
というのがあって、ちょっといろいろ考えてしまった次第。
まぁ、直接には関係ないのだけど、春と年末は、割と回顧記事が良く出てくるような気がするんだけど、そんな中で、80年代はまだしも、90年代が懐かしい、っていう層が増えてきたように思う。
まぁ、新戦力が増えれば、どんどん時代は上がってくるのだけど、どうもアニメとかマンガでは懐かしいっていう感情が励起されないことが多い。昔読んだマンガのタイトルとかが想い出せなくて、ギリギリして、発作的にそういうのを探してしまうことはよくあるけど、基本的にあんまり懐かしい、って感じがしない。
不思議なことに、これが土地の思い出とか、ニュウスとかだとそうでもないんだけど、マンガとかアニメでは、皆無、ってほどではさすがにないけど、かなり希薄である。
考えてみると、鉄腕アトムの第1回放映を心待ちにし、テレビの奥へ向かって、お尻をふりながらとんでいくあのモノクロのOPに感動してから、現在まで、留学していた時期を除いてほぼ継続して見ている。現在は週25〜30本くらいのチェックなので、さすがに放映に対する視聴割合は減ってきたけど、それでも好きだ、と思えるものはだいたい継続してみてきているので、アトムもジャングル大帝ガンダムもうる星もセラムンエヴァハルヒも、だいたい同じような距離感なんで、あんまり懐かしい感覚がないのである。
もちろん録画機器のなかったころは、「今これを見逃すと、一生見られないかもしれない」っていう危機感があったので、映像に対する集中度は今とはかなり違っていたけど、強いて言えばそれくらいで、それほどの郷愁はない。
もちろん、技術の進化は歴然としているので、再放送とかを見ると、しっかりと記憶はあるものの、この程度の動画に感動してたのか、っていうのは少しだけある。だがそれにしたって、技術面での差は実感するけど、懐かしい、って気持ちにはならない。
どうも頭の中の時間感覚が狂っているのかも知れんなァ・・・。
その点、マンガの場合は継続性がアニメほどにはないので、多少はあるけど、それにしたって、当時の流行とかギャグとかパロディの方を考えてしまうこと、さらに好きな作品は何十年経っても手の届くところにおいてるので、これまた好きな作品であればあるほど懐かしさが起こりにくい。
これが雑誌とかになると、けっこうあるけど、それにしたって、『ボーイズライフ』とか『少年』『少年ブック』といったなくなってしまった雑誌のときが大きい。同じ時代でも、マガジンとかサンデーとかだとさほど懐かしい感じがうすまり、読んだことがあるかないか、ってことになってしまう。
・・・どうも人生損をしているような気がする。