作品選択のミスなのに

『結界師』が深夜枠へ移動するらしい。
どのみち録画で見てたから、どっちでも大差ない・・・こともないかな、アニメ銀座の深夜枠、ってことは、何か他とかぶってくるかもしれないから。
作品が移動するだけで、アニメ枠は残るみたいだが、そこもリバイバル作品（再放送？作り直し？）を入れる、ということらしいので、あんまり喜べたものではないかもしれない。
それはひとまず置いといて、深夜移動の理由のひとつに、『結界師』の視聴率が芳しくない、というのがあるらしい。
いや、そりゃあんな作りしてたら当然でしょ。
作画スタジオはよく健闘していると思う。パカやポカ、破綻も少ないし、丁寧に仕上げていると思うから。
まず作品の選択。なんであんな２級作品をもってくるかね。いろいろと賞は出したみたいだけど、どっちかっていうと、アニメ化が決まってからの後付だしな。
犬夜叉がかなり成功したので、同じ掲載誌、日本の妖怪退治という似たようなテーマ、テイスト、ってあたりからひっぱってきたんだろうけど、じっくり読むと、とても一般層をひきつける作品ではない、ってのはわかりそうなもんなんだが。少なくとも、表層は似てても、犬夜叉と同じ様な感覚ではない。
いろいろあるけど、まず物語の大筋に、大きな動きがなく、固定舞台である、ということ。このこと自体は普通だけど、犬夜叉の成功のひとつに、舞台の変化があったことを忘れてはいけない。
ついで、キャラ、特に主人公をはじめとする男性キャラのマスクの醜さ。
必ずしもイケメン美少年が主人公でなくてもいいとは思うけど、その場合、それを代表する役回りがどこかに設定されているはずなのに、この作品には悲しいくらいにない。
ヲタを相手にするんじゃなくて、一般層を相手にするのに、あんな醜い顔の男を次から次から出してきて、人気が出るとでも思ったんだろうか。
目つきもいやらしいしね、なんか幼児誘拐の性犯罪者みたいな目つきだし、あれは見てて生理的な嫌悪感抱く人は多いんじゃないかなぁ、と思ったり。
そこへ行くと、女性キャラはまだかなりまとも。好みの問題でもあるが、女性キャラは原作よりは格段にクリンナップされたと思う。
ただ、CVにプロの声優ではない人を入れてることもあって、学芸会しゃべりになってることがチラホラある。
あのCFの入れ方、切り方とか、おそらく相当視聴者層が違うであろうコナンのキャラを終わってから混ぜてみたりと、かなり痛々しいこともしてるし（犬夜叉のときも、あれはかなり痛かった）落ちるべくして落ちたっていう印象かな。
じゃあ他になにかあったか、といわれると、答えに窮してしまうところではあるが。(^_^;
成功するかどうかまではわからんけど、願望としては『結界師』なんかよりも『絶対可憐チルドレン』の方をやってほしかったかな。