火星の月の下で

日記がわり。

インターネット検索の限界

ゼーガースやブレヒトといった、旧東側プロパガンダ作家の戦後作品なんかに関連して、同時代の、今日ではあまり取り上げられなくなった作家について調べてみようと思ったけど・・・、なんかそういうのてネット検索にはむかないね。
あたりまえの話だけど、ネットに記載されている記事、というのは、どんなに早くても1985年以降のことなので、それ以前に廃れてしまっているものではあまりひっかからない。
あ、ここでいう「すたれている」というのは、サジタリウスの歌詞じゃないけど「オトナがなつかしがることもない」程度の意味なので、懐かしがって記載されている「現在ではすたれたように見える」記事のことではない。念のため。
まぁ、調べてたのは、ババエフスキーというソ連の作家だったんだけど・・・なんか見事にネット文学史から消えてる感じですなぁ。
作家としては全然関連性はないけど、たとえば70年代頃まで、知る人ぞ知る的存在だったソログープなんか、今検索にかけてみると、3000件近い記事がヒットするのに、60年代くらいまでは同程度の知名度があったババエフスキーだと14件程度。しかも大半が作家ババエフスキーではなく、ロシアのチョコ・メーカーのババエフスキーの方がヒットするし。
この検索でヒットする『金星勲章の騎士』*1しか知らないので、もう少し調べたかったんだが。
まぁ、露語検索や英語検索なんかででもなんとかなるから困るってほどでもなかったけど、すたれてしまうと検索にはかからんなぁ、というのが、特に日本語では顕著に感じる。
それに、洋語の場合、綴りがわからんとできない、っというのもあるし、なかなか難しい。

*1:邦訳題名は固定しておらず『金星の騎士』『金の星の騎士』等のこともある。