火星の月の下で

日記がわり。

電撃文庫総合目録2008(続)


昨日の続き。
・『アスラクライン
各巻ごとに、できふできの差が激しいけど、そろそろアニメ化の話がでてくるかな、と思ってたら、見開きでプッシュ。うん、ちょっと楽しみ。
正統派学園ファンタジー・・・というふうにくくるとちょっとアレかもしれんけど、洗練された『レンタルマギカ』、学園シフトの強い『ナイトウィザード』って感じかな。
美少女の書き方、魅力の伝え方がすこぶるうまい。
2頁見開きはここまでで、ここから1頁ずつ。
・『我が家のお稲荷さま。
「。」までがタイトルらしい。
先週アニメが終ったところで、なんか原作とは違う方向で面白かったんだが、原作は絵が全然好みじゃなかったので、それほど入れ込んで読んだわけでもなかった。
ただこういう和風ファンタジーっていうのは、ジャンルとして常に成立しててほしい、と思うので、アニメも2クールだったし、まあまあ良かった方かな。
・『れでぃ×ばと!
ポスト乃木坂・・・てのとはちょっと違うか、正統学園萌系もの、かな。
少年執事、高飛車お嬢、腹黒幼馴染、ドジっ娘メイドと、見事なまでにそっち系の素材をぶちこんだ良作・・・と言っていいんだろうか。(笑)
挿絵の魅力もあって、そろそろアニメ化の話が聞こえてきても良さそうなもんなんだが・・・。
ただし、こういうのに耐性がないと、1巻でさえ読み通すのが困難だろうとは思うけど。
・『断章のグリム
こういうのをしっかりサポート、プッシュできる、っていうのも電撃の強みだね。
ただ語り口の稚拙さとか、素材がかなり使い古されたものだとか、いろいろつっこみどころはあるけど、メディアミックス素材としてならけっこう優秀なんじゃないかなぁ、という気も少し。
・『ラッキーチャンス!』『銀色ふわり
有沢まみずです、というだけでたぶん伝わるでしょう。(笑)
ただ『銀色』みたいなまじめなのは、私的にはちょっと口に合わない。いや、いい話、いい作品だとは思うんだけどね。
・『ヴァルプルギスの後悔
未読・・・なんで、ちょっとわからんけど、上遠野浩平だし、一定水準はたぶんあるんでしょう。
・『シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。』『しにがみのバラッド
『しにバラ』の方はアニメ化済み・・・なんだけど「花とゆめ」連載コミックスがもう第3巻まで出てるようす。
他社の本なのに、しっかり載ってます。(^_^;
とはいえ、第1巻が出たばかりの『アンノウンスターズ。』の方にひかれてしまうなぁ。
>凶暴美少女・咲ケ本モモが学園で大暴れ。
>ヘタレの使い魔ダニエルを従えて、人々の脅威、幻魔を集める!
・・・というのがだいたいの筋だけど、もう全然別物。(笑)
しかもイラストが七草氏から『半分の月』の山本ケイジ氏に代わって、モモの違う魅力が炸裂してます。
『しにバラ』も良かったけど、『アンノウンシスターズ』は違う良さみたいなのがある。
これもぜひアニメ化してほしいなぁ、まだ第1巻が出たばかりで、こういうのは気が早いけどさ。
・『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
ある意味、電撃の隠し球。(笑)
分類は・・・ヤンデレ系でいいのかなぁ。
昨年登場したとき、ちょっと話題になって、西尾維新の劣化ヴァージョンとかとも言われてたけど、既に5巻まで登場しているのを読むと、似てるところもあるだろうけど、本質的には別物かな。
読み手を選ぶ、という点では『断章のグリム』といい勝負かもしれん。(^_^;
巻頭紹介はここまでで、このあたりが、電撃のプッシュ作品群だろう。
この中では、既にアニメ化したものとしては『シャナ』と『狼と香辛料』、今後の期待としては『アスラクライン』だと思う。
個人的には、『学園キノ』と『アンノウンスターズ』もアニメ化してほしいけど。(笑)
続いて、過去の電撃大賞受賞作家。
これ見てると、第8回ってのがなかなかすごくて、金賞がうえお久光悪魔のミカタ)、銀賞が有沢まみずインフィニティ・ゼロ)、奨励賞として高橋弥七郎灼眼のシャナ・・・受賞作は違うけど)、鈴木鈴(吸血鬼のおしごと)と入ってる。
だけど、このときの大賞『大唐風雲記』(田村登正)ってのは読んでないなぁ・・・。(^_^;
最近だと、第12回もちょっとすごくて、大賞が小河正岳(お留守バンシー)、銀賞に支倉凍砂狼と香辛料)、杉井光火目の巫女)と入ってる。
ちなみに第4回もかなりすごいので(上遠野浩平橋本紡阿智太郎)4年ごとに優秀な人材が集まるのかも知れない。(笑)
それ以外だとまだ記憶に新しい、第13回の紅玉いづきミミズクと夜の王』で、受賞時点での完成度の高さ、面白さ、深さ、という点では、トップランクだと思う・・・といっても大賞受賞作を全部読んでるわけではないけど。(^_^;
ただあんまりこの人、多作、速筆てわけではなさそうなので、ブレイクとかにはならないだろう。
あとは表紙のイラストつきで目録、という本来の働きになってるわけで、こういうのは記憶があいまいなときの検証にも使えるので、かなりありがたい。
こういうアニメ系の小説、まだラノベなんてことばがなかった頃は朝日ソノラマとコバルトがメインだったけど、いまではすっかり電撃が首位を走ってる感じ。
あんまりレーベルで読む、ということはしてこなかったけど少しは頭に入れといたほうがいいのかもしれないね。