火星の月の下で

日記がわり。

▽グリーンランド・自治権拡大

デンマーク領・グリーンランド自治権拡大が投票で可決され、将来への独立へのステップを一段上ったらししい。
アルゲマイネの記事。(独語)
日本語記事。同じ写真が使われてるから、ソース元が一緒かな。
世界最大の島・グリーンランドデンマーク領だ、というのは、中学地理くらいからでてくるポピュラーな知識だったと思うが、それが自治権を拡大させ、独立に向かって一歩前進したらしい。
これに対してデンマーク政府は、投票結果を尊重する、という公式見解を出しているので、一足飛びに独立、まではもう少しかかるかもしれないが、かなり独立に近づきつつある、ということかな。
これで20世紀初頭に北大西洋にあったデンマーク海上帝国は名目の上でも終焉を迎える、ということでしょう。
デンマーク政府は、独立は尊重すると言ってるけど、自治政府への援助金についてはどういってるのかな、ちょっとまだ細かいところまで見てないんだけど、これが滞るとなれば、順風満帆の船出とはならないかも。
一応新聞記事なんかでも周辺海域にあるといわれている膨大な石油埋蔵量に期待がこめられているみたいだけど、グリーンランドの資本、技術力ではたして活用できるのかどうか、かなり不明だし、経済的にはけっこうまだ不透明かもしれない。
文化的には、独立したとして、国語が何語になるか興味のあるところで、現時点ではデンマーク語とイヌイット語であるグリーンラント語が使われているようだけど、人口構成比率から見ると、イヌイットの一派であるカラーリットが8割くらいなんで、ひょっとしたら初のイヌイット語を国語にする国が誕生するのかもしれない。
個人的には、デンマーク語であってほしいけど、デンマーク語の発音のややこしさは欧州諸語の中でも群を抜いてるから、どうなるのかなぁ・・・。たぶん併用になるとは思うけど。
地理的には、カナダの近く、西側にとってはけっこう重要な位置にあるので、変な連中が入植してこないように監視してほしいものですな。