火星の月の下で

日記がわり。

○戦時中の銀紙

毎週金曜日に更新してくれる、「昭和初期の映画主題歌あれこれ」様。
右のアンテナに入れてるので、この本文ではリンクを張らないが、毎週更新を楽しみにさせてもらっている一人である。
今回は、バレンタインデーにちなんでチョコレートが題名につく曲をとりあげてくれていたのだが、その中で、戦時中の銀紙について興味深い記事が載っていた。
個人のブログなんで、無断転載はさすがにはばかられるので概要だけ記しておくと、昭和13年の映画に『チョコレートと兵隊』というのがあって、戦争で徴兵されたある会社員が、戦地から子供のためにチョコレートの包み紙になっている銀紙を送る。その息子が銀紙を製菓会社に送ると、キャンディーが賞品として贈られてくるが、召集された父はその日に戦死してしまった、といった内容だったらしい。
そのチョコレートの包み紙が「銀紙」で、戦時中はこれを集めてアルミにし、軍用に転用したらしく、戦時中の小学生はこれを一生懸命集めていた、というエピソードが語られている。
なかなか興味深いエピソードで、戦争は直接空襲で爆弾が落ちてくる前から、生活のいたるところでその影を落とす、という、生きた証言だと思う。
こういう話を読ませていただくと、バレンタイデーの商業主義には毎年眉をしかめたくなるものの、こういうつまらない風習が話題になる、ということが、実は平和ってことなんだなぁ、と思ってしまったりもする。
「昭和初期の映画主題歌あれこれ」様は80代らしいので、どうか健康に注意して、無理をしない範囲で、できる限り末永く更新を続けていただくことを願うばかりだ。