火星の月の下で

日記がわり。

後手番の勝率が始めて先手版を上回る

将棋:初めて「後手」勝ち越し 08年度公式戦
すでに1月くらいから、今年は後手番が勝ち越すんじゃないか、と言われてたので、なんかいまさら感があるんだが、4月になって取り上げたのは、いろんなところで面白い反応があったからで、中でも面白かったのが、ここ、まなめはうすさんとこ。

ゴキゲン中飛車」ってネーミングがすごいw これは勝つる!

やっぱり将棋のことについてあんまり詳しくないと、こういう反応になっちゃうんだろうか。
ゴキゲン中飛車って、登場してもう10年近くなるっていうのに、2009年の4月にこんなの書いてる人を見ると、やっぱりオレたち将棋ファンと世間とは感覚がずれてんなぁ、と思ってしまったのでありました。(笑)
ゴキゲン中飛車振り飛車でありながら、後手からガンガン攻められる、ていうのが矢倉党を初めとする居飛車党にも感覚としてなじみやすく、採用され、そこそこの成果をあげていったからで、登場してからもう10年、すっかり定着していたと思っていたのだったが。(^_^;
ネーミングで言えば「かまいたち戦法」なんていうのもなかなかカッコいい。
「トーチカ」とか「箱入り娘」なんてのもあって、こうなると将棋の戦法には聞こえないよね。
毎日の記事の方では羽生名人の言葉を借りて「ゴキゲン中飛車」の名前が挙げられているが、もうひとつ「一手損角換り」が進化したのが大きいと思う。
後手番の戦法としては、かつて一世を風靡した「8五角戦法」というのがあったけど、あれはかなり指す人を選ぶ上に、研究量がものを言うため、なかなか各世代への普及とまではいきにくかったのだろう。
そこへいくと「一手損」と「ゴキゲン」は少しずつ応手、定跡も整理されてきて、進化していくのを見る楽しみ、参加する楽しみもあって、なかなかスリリングなここ数年である。