火星の月の下で

日記がわり。

▽労働環境

みんなで休まず、みんなで不幸になろうキャンペーン実施中
労働者側の発言。なるほどごもっとも。
観光以外で外の世界を知ると、別に働かなくてもこれくらいのことは気づく。
問題はそれを可能にできる環境をこの国では作れない、てことなんだよなぁ。
こういったあたりも、和の心、他人を思いやる心が、負の方向に働いてしまっている現状を感じる。
でまぁ、労働側から見たらこういう問題提起は当然なわけなんだけど、ここで触れられている完璧主義については、確かに社会環境、労働環境にマイナスばかりをもたらしてきたけど、芸能事に関しては、プラス要因も生み出していて、創作環境にいた人間なら、必ずしも全面的に首肯できない、というもどかしさもある。そのあたりが難しいところかな。
たとえば、かなり不可能に近いとは思うけど、ここに書かれているような、無駄をなくし、労働者側から地獄要因を取り除くことができたとして、じゃあ日本創作品の、きめの細かい繊細な作品が可能であり続けるかどうか、となると、「わからない」ということになってしまうわけだ。
むろん、人あっての芸能なんで、このことをもって日本の労働環境を擁護する気持ちにはなれないが、立ち位置として、少しばかりそちら側にいた人間としてはそういったことが気になってしまう次第。
あと、有給休暇について。
私は有給がもらえる体制で働いていた期間が短いので、国内実感としては少しうすいんだけど、欧州にいくと、経営者側も、雇っている人間はどこかでいなくなるときがある、という前提がしっかりできている、というのはむこうにいたときすごく感じた。
ある日系企業の通訳のバイトをしていたとき、「女性の事務員を雇ったら、その次の月から6ヶ月の有給申請(たしか出産かなんかだったと思う)を出されてしまった」と嘆いていた人がいたが、これはかなり極端な例だと思ったけど、現地だと「まぁ、そういうこともあるだろう」という感覚だった。
そんなわけで、有給については、もらう側より出す側の感覚の方が強かったりするんだが、この「そういうものだ」という感覚が日本人にはか欠けているなぁ、と思った。
国内では必要ないしなぁ、いまのところ。
いろいろと細かいところで考えさせてくれる内容ではありましたな。