火星の月の下で

日記がわり。

▽日本のクリエイター

続・日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか。上に関連してもうひとつ。
この繊細さ、きめの細かさ、というアドバンテージも、現在の労働環境では壊れつつある。
ということで、上に書いた、労働環境から地獄要因を取り除くことが、プラス、マイナスになるかどうかはわからない、とどっちつかずのあいまいな書き方をしたのもこれがあったからである。
ちょっと記事の主旨とはずれるけど、すぐれた「遊び」が尊敬されない風土になりつつある、というのも一因かなぁ、と最近では思っている。
少なくとも、過去の日本芸能ではそういうことはなかった。支配階層の文化人たちは「河原乞食」と揶揄していたが、多くの民は、都市部、田舎を問わず、彼らをたたえ、リスペクトしていたはずなのだ。
労働環境の変化は日本ではなかなか一朝一夕には無理だと思うし、まだ長い時間が必要だとは思うけど、創作者、芸能の人(「の」を入れたのは、テレビに出ているような「芸能人」だけをさしているわけではないから)に対するリスペクトは、ちゃんと取り返していくことができると思う。
単に意識の問題としてだけではなく、経済の問題としても。