火星の月の下で

日記がわり。

第18期銀河戦Fブロック4回戦

神吉六段-金井四段戦を将棋チャンネルにて鑑賞。
今期初めて先手を持った神吉六段が三間飛車に振って鮮やかな勝利。
いやぁ、見ててほんとに面白いですな、神吉六段の将棋は。感想戦もそれ以上に面白かったけど。
解説の佐藤紳哉四段の解説とのミスマッチぶりも、明るく見所にしてしまうキャラクター。
50代の愉快なおっさんが、さわやかな22歳の青年四段を翻弄し、しかもそれを嫌味なく明るく語れる感想戦、実に楽しい。
こんな貴重なメディア向きの人材が、あと1年と少しで引退をよきなくされてしまいそう、というのも、まことにもって残念な限りだ。まぁ、あと1年あるのでわずかながら順位戦復帰の可能性もなくはないけど。
加えて金井四段のさわやかさ。
将棋講座等で何度かその明るく初々しい笑顔を見てはいたものの、対局中、そして感想戦でもそれは崩れないのね。たぶん作ったものじゃなく、本人の根っからのキャラクターなんだろう。
将棋さしっていうと、人生の裏街道を歩んでいる、頭は底なしに切れるけど、鬱屈した情念を常にたぎらせている口下手な中年、みたいなイメージが大昔はあったんだが、中原が名人を取ったあたりから少しずつ流れが変わってきて、今ではこの金井四段みたいなさわやか青年もそんなに違和感がなくなってきた。
金井四段はかなりイケメンだから、というのもあるとは思うけど、けっこう悪相の人でも、ウィットに富んだしゃべりができる棋士がかなり増えていると思う。
一方で、吉田四段とか、糸谷五段、宮田五段みたいに、対人関係に問題がありすぎるように見える昔ながらのスタイルを感じさせてくれる棋士もいる。
どっちが良いとか悪いとかではなく、キャラクターにバラエティがでてくると、テレビ将棋は見ていて楽しくなるから良いですな。
昔はイケメンっていうと、ほとんど故・真部九段くらいしかいなかったからなぁ・・・。
ともかく、これで神吉六段4連勝で、本戦出場の可能性がぐっとでてきた。
次はデジタル将棋の雄・勝又六段かぁ、これはこれで面白そうですな。(^_^)
15年くらい前だったと思うが、NHK杯で快進撃を続け、ベスト4までいったときのことを思い出す。
あのときは確か準決勝で米長に敗れたんだと思うけど、あのときの再来を期待したいもんですな。