火星の月の下で

日記がわり。

ハイドン交響曲第44番ホ短調「悲しみ」

ハイドン中期の名作交響曲第44番ホ短調を視聴というか、BGM代わりに。
ハイドン短調交響曲というと、この44番「悲しみ」(哀悼、とされることもある)と第45番嬰ヘ短調「告別」、第49番ヘ短調「受難」それに第83番ト短調「めんどり」の4曲くらいが有名で、それ以外にも数曲作曲しているが、モーツァルトの2曲のト短調交響曲に比べると、人気という点でかなりうすい。
ハイドン短調作品がしめる割合、というのは、実はモーツァルトよりも多いのだが、どうも「めんどり」を含む後期の短調交響曲が、短調作品であるにもかかわらず軽妙で明るい手法なので、「底が浅い」ように解釈されているのが、実に残念だ。
この中期作品のうち、第44番ホ短調と、次の第45番嬰ヘ短調は曲想がかなりパテティックで構成もしっかりしていて、古典派作家の短調作品としては、実にすぐれたものに仕上がっている。
好みという点でいうと、脂ギッシュなベートーヴェンブルックナーなんぞよりよっぽど好きなのだ。(笑)