火星の月の下で

日記がわり。

◎魔女とルパン

古書店ポプラ社版の『魔女とルパン』があったので、購入してファミレスで一気読み。
大昔、少年時代にこのルパン全集は確か全部読んでるはずなのに、全然記憶がない。(笑)
原題は『カリオストロ伯爵夫人』で、あのルパン三世劇場版第2作「カリオストロの城」が名前だけいろいろと拝借したことで有名なんだが、読み返してみて、名前以外ほとんど共通点はなかった。
厳密に言うと、男爵の令嬢クラリスに、その面影が少しある程度で、筋はまったくの別物だし、肝心のクラリスも登場場面は3度だけなんで、まさに名前だけ拝借しました、という感が非常に強かった。
肝心のストーリィの方は、波瀾万丈の冒険物語なんだけど、名作『8・1・3』や『奇巌城』、『怪盗紳士』あたりと比べると印象に残りにくい。
ルパンシリーズ全体の中で見ると、真ん中から下、といったところじゃないかなぁ、とい気がする。謎ときもあんまり謎解きになってなかったし。
まぁ、少年文庫なんで、たぶん本来あったであろう「コク」みたいなものがそぎ落とされているのかも、というのもあるから、これで判断してしまうのはかなり問題ではあるが・・・。