火星の月の下で

日記がわり。

第60期王将戦に、豊島六段が挑戦

第60期王将戦・王将リーグ最終局、豊島五段−佐藤康光九段戦
後手・豊島五段が勝って5勝1敗となり、久保王将への挑戦者に。本日付けで、同時に六段、昇段。
今期王位戦での、広瀬新王位の誕生とともに、新しい時代が生まれて来つつあるようだ。まだ豊島六段は奪取したわけではないけど。
渡辺竜王の後の世代が、なかなか追いついてこなかったようだったけど、どうやらこの2人を軸にして、少しずつ新しい世代が生まれて来つつある感じ。
豊島六段は奨励会時代から、谷川九段らに「将来の名人候補」と目されていたり、広瀬王位も一種独特の振り飛車穴熊で、個性的な強さを発揮している。
加えて2人とも、予選段階で羽生に勝っている、というのも暗示的だ。
豊島六段の活躍に期待したい。
この2人に続きそうな若手有力棋士として、順位戦で絶好調、広瀬王位とはまた違った独特の振り飛車感覚の戸辺六段、去年の棋聖戦で挑決までいった稲葉四段、早見えの天才肌糸谷五段、山形が産んだ強豪、阿部健治郎四段、そしてまだ今年プロになったばかりだが、早くも捌きのアーチスト二世ぷりを見せる菅井四段(初代は久保王将)、その菅井四段と小学校時代からのライバルだった佐々木勇気四段。
このあたりは、近い将来タイトル戦にからんできてくれそうな棋士達で、棋界を席巻した羽生世代の後、渡辺世代に時代を感じさせるほどの強烈な人が少なかっただけに、今後が大いに期待されるところである。