火星の月の下で

日記がわり。

◇訃報・小松左京氏

SF作家・小松左京氏が亡くなられた。
私はそれほど熱心な読者とはいえなかったけど、それでも日本SF界の重鎮で、今日の日本SFの隆盛の何割かは小松氏によるところが大きかったのだろうと思う。合掌。
ところで、小松氏というと、ときどき話題に上るのだけど、イタリア文学科の出身で在学時には(イタリア語の)原書を何メートル読んだか*1、ということを友人達と競っていたというエピソードがある。
氏はSFと同様、現代イタリア文学の影響もなかり受けていて、そういった論文も昔いくつか読んだことがあったのだが、寄る年波のせいか、あんまり詳細を覚えていない。
ピランデルロ等の現代イタリア文学と小松左京氏の業績を分析する、そういった研究がでてきてほしいものだ。
既に出ていて私がまだ読んでいない、ということなら、それに目を通して見たい。

*1:読んだ原書を積んでいって、その長さが何メートルか、ということだったらしい。それぐらいの多読をやっていたというエピソード。