火星の月の下で

日記がわり。

◎ブレッドアニメ・シャイニングハーツ

かつて神戸ではパン食が日常の中で定着していて、家の貧富に関係なく、朝食はパン食がきわめて普通だった。
「かつて」と書いたのは昭和40年代・旧市街での記憶からで、今はどうか知らないからだが、それでもまったくなくなってしまっている、ということはないだろう、と思う。
我々が子供の頃、昭和30年代くらいだと、学校の級友の家にパン焼竈がある、なんて家もあった。前々回のアニメでやっていたようなあんな大がかりなモノではなかったけど。
『シャイニングハーツ』第5話が放送されて、釘宮+金朋コンビの登場でけっこう楽しく視聴したんだが、いつもにもまして「ブレッドアニメ」の様相を呈してきた。
昔、焼きたてほにゃららとかいう「日本には独自のパンがない」とか言ってたふざけたパン職人の、ものすごく頭の悪いアニメがあったけど、あの智恵遅れアニメに比べるとかなりまともにやっている感じはする。
しかし少しばかり気にかかることがあって、出てくるブレッドの大半が、白パンか菓子パンだ、ということ。
国内向けアニメなんで別にそれはそれで構わないんだけど、肉食の比重が日本よりも高いコーカソイドの文化圏だと「固い黒パンをガリガリ齧りながらワイルドに食べる」という嗜好もかなり強くて、やわらかい白パンしかないと、けっこう欲求不満になったりする人もいる。
国内むけ、とは書いたけど、舞台設定がかなり欧州中世風なので、その辺がちょっといつもひっかかるところではあるな。(^_^;
主人公のパン屋スタッフ達や貧民院みたいなところの子供達とかは白パンでいいけど、漁師とか職人とか病院とか、そういったところだと黒パン主体にしてほしいよなぁ、おっさんが歯をむき出してガリガリ齧ってる、あるいは年寄りの医師がワインにつけながら食べている、みたいな場面がほしかったりしてしまうのだ。
特に、前回の、目を覚ましたカグヤの口にパンを含ませる場面など、黒パンをワインかポタージュにひたしたものを含ませてやった方が、それっぽい感じがした。
まぁ、色だけで見ると、黒パンっぽいのもそこそこ映ってはいるんだが、扱いがかなり白パンである。かじってないし、中が白かったりするしね。
もっとも、次回からはバトルアニメになりそうなので、こういうことが書けるのも今回まで、かな。