火星の月の下で

日記がわり。

○『平清盛』第27話

平治の乱、続編。
賀茂川をはさんで平氏方から矢をいかけるところまではかなり見せてくれた。
ただ最後の、伴もつけずに一騎打ち、てのがちょっとなぁ・・・。
スイーツ脳だとああいうのは盛り上がるのかもしれんけど、歴史の中の人物像を見ている側としては、番長同士のタイマン勝負じゃないんだから、と思ってしまう。
義朝の背負ってるものと、清盛が夢見ていたモノとがかなり違うし異質なものだったのだから、ああいう価値観を共有したような一騎打ちは(史実にあったかどうかとは関係なく)あり得ないんだよなぁ、人間模様として。
反面良かったと思ったのが、平安貴族を戯画化して描いていたこと。
あれも史実と照らし合わせてみればおかしなところがいくつかあったんだが、時代背景、脇役群像としては、適度に戯画化が効いていて、効果がでていたと思う。甚だ感覚が現代的だったけど。
映像としてはやはり賀茂川の矢かなぁ、あの特撮は、ちょっとミエミエなところがあったとはいえ、良い効果になっていた。なんでああいう空間の取り方が、重盛・義平の対決のときにできないのだ、とは思ったけど。
重盛の知略っぷり、そして宗盛の腰抜けぶりなんかも、いい絵面でした。このあたりは面白く見れたところかな。
次回「友の妻」・・・いや、だから義朝は「友」じゃないって。(笑)