火星の月の下で

日記がわり。

さらばゲイツ君

先日、窓八のことについて少しだけ感想を書いたら、どういうわけか整理しとこうとほったらかしていたダンボールの包みから、1986年にブルーバックスから出ていた『MS-DOSとは何か』(脇英世著)が出てきたので、なつかしくなって拾い読みしていた。
B651の番号で、サブタイトルとして「パソコン・オペレーティング・システム入門」と題されて、パソコン創世記、ショックレーに始まり、MS-DOSver3.10くらいまでのことが書かれており、CPU環境としては、80386が登場したあたりまで。
巻末には今後の将来として、LANの未来性とか、VisualShellやWindowsへの移行なんかが予測として語られている。
さすがにこの本に書かれている黎明期の頃っていうのは幼かったので記憶にはないけれど、TK-80なんかの頃からは、自分が触っていたものもチラホラ出てきて、妙になつかしいものだった。
当時は「ゲイツ」ではなく「ゲーツ」という表記で、ウイリアム(ビル)・ゲーツ、なんて表記もあった。
さて、それを読んでいると、ふと思い起こしたのが「がんばれゲイツ君」で、そういやここ数年見てないなぁ、と思い出し行ってみたら、去年の11月に〆てしまっていたらしい。
ただし記事は閉じられていたものの跡地は残っていて、ゲイツのライバルだったジョブスもなくなり、もう社会的使命が終わってしまったかのようなことが書かれてあった。
確かにそうだろうけど、これもまた少しさびしいものでありますな。
90年代後半、毎週このページを見るのが楽しみだった時期もあるし。
ヲタク分野やCPU方面に対して無理解、もしくは差別的な言動もあって、必ずしも100%満足していたわけでもなかったが、そういう(私にとっての)デメリットをさっぴいても十分に面白い読み物だった。
しかしこうやって、まだ跡地として残してくれているのは、良心的(・・・とこう書いてしまうとなんか上から目線になってしまいますが)だろう。
今、こういうOS関係でしっかりとつっこんで、かつ面白い文章を書ける人が少なくなってしまったように感じる。これもまた時代かも、なんだけどね。