火星の月の下で

日記がわり。

◎ファミ劇で『ライディーン』

ファミ劇で『勇者ライディーン』をやってたので、久しぶりに鑑賞。
絵は古いし、アニメの技術も今とは比較にならないくらい稚拙だし、当時目を見張るほどのハイセンスだった画面も妙に劇画くさくてダサいものになってしまってるけど、随所に面白さの痕跡はあって、見てて飽きないね。
冨野氏が『ガンダム』で大当たりをとる前に言っていた、ロボットアニメの見せ方がかなり忠実にあって、
1.最初の3分で1回バトル。
2.次にAパートで人間関係、特に対立関係。敵側の狙い。
3.主人公側の課題、苦境。
4.Bパートのバトル、ピンチと逆転。
・・・といったあたりが、実にうまく出ている。
これをやると子供達は飽きずに最後までバトルに夢中になってくれる、というのが、今の時代でもよく伝わってくる。
最近は1年通して小学生のためのロボットバトル、なんてのはなくなってしまったので(あってもだいたいがギャグ基調)こういうスタイルはほぼ壊滅してしまったけれど、娯楽作品としての見せ方、という意味では、若い制作陣の良い鍛錬場になっていたんじゃないだろうか。
もちろん、そういった小学生向けの娯楽を提供するだけでなく、それより上のジュブナイル世代へのアピールもさりげなくはさみこまれていて、それが『ザンボット3』なり『ガンダム』なり『イデオン』なりになっていったわけだけど、そのベースにあった、
「ロボットバトルを飽きさせず、面白く見せる」
・・・というポイントが、まるで教科書のように組み立てられている、といったあたりに、いろいろ感心もするわけだ。
子門さんの歌声も懐かしいし、ソフトを持ってても見入ってしまいますな。