火星の月の下で

日記がわり。

◎客の心理と映画館側の理屈

『劇場版まどか☆マギカ新編』の特典フィルムだけもらって映画は観ない客に苦言ツイート 不適切だったと大分の映画館が謝罪

しかし、私達はお客さまに映画を快適に観て楽しんでもらうために日々働いているのも真意だと私は思います。

・・・という映画館側の理屈は良くわかるし、公式ツイートを使ったのが適切か否かは別にして、地方の映画館興行者らしい昔気質も感じるので一概に責める気持ちにはなれない。
しかし同時に客側の心理として、特典が欲しいだけで映画館の中に入ってこない連中がいる、というのはゆったり見られるのでむしろ歓迎したい、というのもある。
握手券目当てで肝心のCDは聞かずに廃棄したりしてしまうのに現象的には似ている気もするが、映画館という空間の入場資格ということなので他の人々との接点という点で微妙に変化してくるのが違う点かな。
思えば昔の映画館はほとんとに酷かった。
もうもうと立ちこめるタバコの煙(禁煙のランプがかすむほど)、ポップコーンや食べ物を食べる客、いびき、話し声、ひどいときにはフィルム動画撮影機を持ち込むヤツ、アベックでいとなみを始めるヤツと、もうそりゃあひどかった。
そんな体験があるので、客の入りが少なくてガラガラだとかなりホッとしたものだった。
今の若い観客、特にアニメや最新洋画を見る客はマナーも良くて静かに見ているが、それでも集団で見ていることによる心理的軋轢は感じるだろう。
ガラガラだと「好きな映画なのに興業としてはどうなんだろう」という不安感はあっても、自分の視聴という立場ではかなり歓迎なのだ。
しかしこういう問題はなかなか難しいね。
こういう客層がいて成立している部分があるのも確かだし、客だから何をしても、言ってもいい、というのもおかしな話だし。