火星の月の下で

日記がわり。

○そのうち統計からはずされると思う

【映画】2013年間興行収入ランキング発表 TOP5はアニメと洋画 アニメが映画興行の中心へ 邦画メガヒット時代の終焉!?・・・元記事
邦画はつまんねーなー、というのは、演技の勉強をしたことのない歌謡アイドルがどんどん銀幕に出てきた昭和40年代後半くらいから思い始めていた。
それ以前も歌謡アイドルが映画に出てくる、というのはあったけど、一応演技指導は受けてて、下手だけどなんとか見られる、という程度にはなっていたが、40年代後半くらいからは、もう「役柄」がそれには見えないという水準に低下。
当時はまだ時代劇とか文芸作とかもジャンルとして残ってて、そこに出てくると素人でも違いがわかる、というくらいのひどさ。
ならば、と現代作に切り替えていって時代劇が退潮してしまった(もちろんそれだけが原因ではないとはいえ)。
平成の頭の頃くらいに少し盛り返してきたが、それは映画を夢見る層にとってハードルが下がった事による効果だったと思う。
しかしそれが定着してしまうと、そのハードルの低さゆえに自浄作用がなくなってしまうので、凡作、凡監督のオンパレード。
もちろん演技のできる俳優がスッカラカンなのは固定。
そんなわけなので、過酷な制作環境の中で高品質を求められる国産アニメと大資本が投下される米国映画にかなうわけもなく淘汰される、というのが現状じゃないかな。
日本には現代劇文化が戦後絶えてしまったので(数だけはあるが)、そういう方面からの演じ手の供給が期待できない上に、映画の中での養成機関的側面があった時代劇を自分達の手でつぶしてしまった。
いまでも時代劇もどきは作られているが、それは現代劇っぽいものが小劇場等であるけど現代劇とはいえなくなっている演劇界と同じく、時代劇の作り方を知らない素人に開放されてしまった結果としての時代劇、という印象が見ていて強い。
さて、アニメ映画である。
こちらの方が優勢になってくる、というのは嬉しいことなんだけど、この統計、そのうちアニメははずされるんじゃないかな、という気がする。
雑誌などもかつてはマンガ誌もカウントされていた時期があったけど、今で別枠扱い。
もっともその別枠が一般枠よりもはるかに巨大になってはしまったが。
同様にして、既得権だけはしっかり持っている邦画側が統計からはずすんじゃねかな、なんて考えたりしてしまう。
雑誌とは構造が違うのでそうはならないし、そんな小細工をしても反感を買うだけなのでやらないだろうな、とは思うのだが。