火星の月の下で

日記がわり。

劇的だった第54回奨励会三段リーグ戦

【奨励会三段リーグ】宮本広志三段、星野良生三段が新四段に
まとめのところでも再三出てくるが、宮本三段の歩んできた茨の道はちょっとしたドラマよりも面白い。
決勝で船江四段(当時)に敗れた第一回加古川清流戦の準優勝で一躍有名になったけど、かねてより関西棋界から「あんなに強い人がなんでプロ四段になれないんだ」という声が、我々愛棋家の耳にもしばしば聞こえていた。
関西にはかつて水津三段という、これまた実力は抜群に評価されていながらついぞ年齢制限の壁を越えられなかった奨励会員がいたけど、そのルートになっちゃうのかなぁ、なんて心配されていた。
振り飛車党とのことで、早く順位戦なり、テレビ棋戦なりで見たいものである。
そしてもう一人、これまた奨励会員でありながら、すでに3年以上前に「超速3七銀戦法」で升田賞を受賞していた星野三段がプロ四段昇段。
こちらもかなりの有名人で、こういう話題性のある人がプロ四段に昇段、しかもここに至るまでの道のりの険しさ、特に前期の宮本三段の劇的な残留戦を経ての昇段ということで、これほどドラマティックな三段リーグは、中座真三段(当時)堀口一史座三段(当時)が昇級した第18回リーグ戦(1995下期)以来ではないか、とさえ思う。
新四段の二人とも、その輝き渡る個性が期待されているので、活躍を楽しみにしているところだ。